ブランクがある保育士さんへ。潜在保育士が復帰・再就職する時の準備・方法まとめ

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ニュースで「保育士が不足している」「保育士の待遇改善」など話題になっているので、「潜在保育士」という言葉も聞いたことがある人も多いのでは?

潜在保育士とは?

「保育士資格を持っていて登録されているが、現在社会福祉施設などで働いていない保育士」のことを指します。

保育士資格を持っているけど、一度も保育園などで働いたことのない人や、以前保育園などで働いていたが、退職して保育の仕事に就ついていないなどを指し、現在全国に潜在保育士の数は約76万人と、かなりの人数が保育の仕事に就いていない現状があります。

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参考:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/s.1_3.pdf

 

ブランクがある保育士が、保育士として現場に復帰しようとする場合

 

「家庭と仕事の両立はできるのか?」

「自分に合った働き方はどうなのか?」

「長い間、現場から遠ざかっていたけれど、大丈夫か?」

 

などの不安が、誰しもあると思います。

復帰をすると決めたら、まずはこうした不安を払拭するために、しっかりと復職に向けて準備をしておく必要があります。

この記事では、ブランクがある潜在保育士さん向けに、復職に向けての準備すべきことや、職場選びのポイントなどについて記載しています。

ページ後半には、復職する時の志望動機やアピール方法も紹介しているので、ぜひ活用して頂けると嬉しいです。
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ブランクのある保育士が復帰・再就職する前に準備しておくこと

①仕事と家庭の両立について家族と話し合っておく

保育士として過去に働いていたことのある人は想像できると思いますが、保育士の仕事は体力勝負です。

そのため、特に子育て中のママが保育士として現場に復帰する場合には、ワークライフバランスをしっかり家庭で話し合っておく必要があります。

 

☑チェック項目リスト

  • ブランクがある場合、保育士登録をしていないと保育園などで働けない場合があるが、保育士登録をすませているか?(数週間かかる場合もあるため、事前にチェックをしておく必要があります。)
  • 育児中の場合、子どもの預け先はどうするのか?入園する場合、手続きは復帰時期までに間に合うのか?
  • 子どもの保育園や幼稚園の送り迎えはどうするのか?
  • 子どもが病気やケガをした場合、病院に付き添うのは誰か、また病児後保育を利用するのか、祖父母や親戚などにみてもらうのか?
  • 家事の分担はどうするか?(夫への協力要請はもちろん、どの程度までは手を抜いても良いか、まで話しておくのもアリです)
  • 行事などで休日出勤をする場合、子どもは誰が見るのか?

 

いざ働き初めると、特に手続きや事前の申し込みが必要な場合、時間がかかり、復帰のタイミングに間に合わない場合もあります。

また、働き始めて家庭で「こんなはずではなかった」というトラブルの原因にもなるため、復職すると仮定したイメージを考えながら、サポートの協力をお願いするなどしっかり家庭内での話し合いをしておく必要があります。

②働き方・雇用形態を考える

ハローワークの求人や保育士求人サイトなどの求人情報をみると、正社員だけでなく、パート、派遣、非常勤、臨時職員など様々な働き方や雇用形態が掲載されています。

必要な収入に合わせて働き方を選ぶのはもちろんですが、正社員の場合、クラス担任だけでなく、持ち帰りの仕事や書類など仕事が多岐に渡るので、拘束時間だけでなく、仕事の分量が変わってきます。

現場に適任者がいない場合、ブランクがあっても経験があれば、復帰後いきなりクラス担任を任されることもあるかもしれません。

また、長期にわたってのブランクがある場合、現在の保育の仕方と過去のものとでは方法や考え方が変わっていることもあるため、不安になることもあるかもしれないですね。

ブランクがあって不安を感じる場合、臨時職員や派遣社員など期間限定で働く、または子ども優先でパートタイマーとして働き、時間限定で働くなどして、保育士のカンを取り戻す、また生活のリズムを整えていく雇用形態や働き方をおすすめします。

③復帰に向けて勉強する

保育の現場は常に変化をしています。

平成30年度に保育所保育指針が改訂となり、保育の内容も大きく変化しました。

保育所保育指針の内容をもとに、年間指導案、月案、週案などを策定していきます。

こうした変化について復帰する前にある程度、保育情報雑誌や厚生労働省のホームページ、保育所保育指針の解説ガイドブックなどに目を通して情報収集や勉強をおくと良いかもしれません。

また、こうしたご自身での勉強に加え、開催都市は14都市ですが、各自治体で復職に向けてのセミナーをおこなっています。

☑過去のセミナーはこちら

大阪府保育士復職応援センター:https://www.osakafusyakyo.or.jp/fcenter/Cms/public/topic/26

埼玉県潜在保育士再就職支援セミナー:https://www.poppins.co.jp/kenshu/hoikushi-jinzaikakuho/seminar01/

ブランクがある保育士の職場選びのポイントは?

①研修・フォローがしっかりしている保育園を選ぶ

復職する際に、一番注意してほしいのは、研修やフォロー体制が整っているかということです。

もし、可能であればその保育園の行事やイベントを見学させてもらうと参考材料になると思います。

職場見学をさせてもらえるのであれば問い合わせてみてもよいかもしれません。

また、面接時にどのような研修を行っているのか、それは自分も受けることができるのか、など聞いてみましょう。

こうした質問を嫌がることは少なく、むしろ熱意があると好意的に受け取ってもらえることのほうが多いでしょう。

②家から近く、通勤時間があまりかからない保育園を選ぶ

条件が良くても、遠方の保育園に出勤するとなると、通勤の負担が大きいです。

子どもの登園準備と自分自身の支度も合わさり、朝に時間がかかることや、早朝や延長保育などで送り迎えの時間がかかることなどを考えると、『近くで通いやすい距離にある保育園』がベストだと思います。

③ブランクがある保育士に慣れている保育園を選ぶ

求人情報を見ると「ブランク可」「潜在保育士可」などの記載があります。

なのでまずは、求人情報を見て参考にしてみてはいかがでしょうか?

ハローワークでの求人や保育士転職サイトなどでは、「ブランクOK」の記載がなくても、面接前に担当者が電話で連絡して確認してくれるので安心です。

ブランクのある保育士におすすめの働き方は「パート保育士」か「紹介予定派遣」

保育園にいきなり正社員で働くには敷居が高い、不安がある場合、クラス担任を持つ可能性が低く、残業もないパート保育士で働ける保育園がおすすめです。

子どもが小さい内は、家に一緒にいてあげたいという気持ちもあると思います。

なので、予め短時間勤務のパートタイマーや、働く日を週3日と決めておきます。

パートなら残業することもあまりない上に、持ち帰りの仕事も少なく家庭と仕事の両立も図りやすいでしょう。

また、「いきなり正職員はちょっと不安・・」という人でも、紹介予定派遣からならば、まずは派遣保育士から、その保育園を試すことができます。

最大6カ月間かけて、続けて働くかどうかを決められるので、今人気があります。

また、保育士特有の悩みである「時間外労働」に関しても、残業した分、しっかり残業代が支払われるのも魅力になります。

 

関連記事:保育園での保育補助のパートの仕事内容や求人について

 

ブランクがある保育士の志望動機の書き方・例文

①志望動機のポイント・注意点

面接時に聞かれたり、履歴書を書く際に悩んだりするのが、この『志望動機』です。

育児や出産を期に辞めた場合は

「子どもの手が離れたためまた現場に復帰したい」

「子育ての経験を活かしたい」

などが志望動機になると思います。

また、保育士不足に触れ、「自分も社会貢献したい」などの理由も良いでしょうし、面接予定の園で「この園の方針を聞いて、また保育士として働きたくなった」なども好感触を与えられる発言だと思います。

保育士資格を持っているというだけでなく、『自分がどうしたいか?』『どのような保育士になりたいか?』が伝えられるのがベストです。

応募が多数になりそうな求人の場合、前職で味わった保育での良かった面などを挙げ、「子どもと一緒に成長したい」などの気持ちを伝えていくと差別化できます。

もしも保育が嫌になって辞めたという過去があっても、そういったネガティブな理由は話さないようにすることをおすすめします。

また、昨今の保育士への待遇改善などの話題もありますが、当たり前ですが「給料が良くなったから」などと、条件面だけを志望動機として述べるのはやめましょう。

②志望動機例文

~5年ほどブランクがある人向け~

「出産や育児のため、保育の現場から遠ざかっていました。ですが、我が子が成長し、手が離れてきたことや以前に勤めていいた保育園の教え子に会ったことをきっかけに、もう一度保育の現場に戻って、自分自身も子どもと成長していきたいと考えるようになりました。」

POINT

退職理由に軽く触れ、またどのようなきっかけで保育士に戻るのかがわかりやすく自然に伝えることができます。

 


~10年以上ブランクがある人向け~

「保育の現場から長く遠ざかっていましたが、昨今の保育士不足のニュースなどを見て、もう一度保育士に復帰してみようと思いました。直近の10年間は全く保育とは関係のない仕事をしていましたが、○○というスキルもありますので、現場でお役に立てることもあると思います。もう一度保育の勉強をし直しながら、保育士として自分自身が成長したいと思い応募いたしました。」

POINT

保育の現場から離れていた時に何をしていたのか、どのようなことを経験していたのかを伝えることが一番のポイントです。

パートでも育児でも構いませんので、自分自身のアピールをしていくようにしましょう。

 

面接でブランクについて聞かれたらなんて答える?アピール方法は?

出産子育てや介護など家庭の事情があれば、それらを伝えると同時に、復帰時にはそうした問題がクリアになっていること、欠勤しないでも済む方法を具体的に伝えるようにしていきます。

育児で休んでいた場合には、子どもは祖父母がみてくれる、病気になった時には病児後保育を利用するため登録しているなど、面接官を安心させるような回答を用意しておきましょう。

他の仕事をしていた場合には、経験した仕事の内容を具体的に伝えるようにし、保育の現場でも役立ちそうなことを伝えていきます。

販売のパートをしていたので、子どもや保護者とのコミュニケーションを取るのには心配がいらない、パソコンの勉強をしたので、文章を打つのが得意です、などです。

ブランクの間なにもしていないというと、面接官も「仕事を任せて大丈夫か」と不安になる可能性があるため、「なにもしていません」という回答は避けるようにしましょう。

 

関連記事:保育士の面接にふさわしい服装、髪型、身だしなみやマナーについて

 

子育て中の保育士におすすめの求人サイトは?

・保育ひろば

https://hoiku-hiroba.com/

手厚いフォローで顧客満足度94.2%!

コンサルタントが相談や履歴書などのチェック、聞きづらい給与・休日などを聞いてくれます。

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サイトには履歴書の書き方や復職に向けてのコラムが多数!就職・転職フェアなど開催しています。

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・マイナビ保育士

https://hoiku.mynavi.jp/

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サイトには応募書類や職務経歴書のマニュアルがあったり、転職までの流れが詳しく載っていたりして、イメージしやすいのが特徴で、登録後面談を受けた人には転職サポートブックをプレゼントしてくれます。

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潜在保育士の復職は保育士不足の今がチャンス

保育士への待遇改善が国会でも取り上げられており、保育士不足が話題になっている今が復職への大きなチャンスです。

持っている保育士の資格を活かして、自身のスキルアップや社会貢献に役立ててみませんか?

子どもたちの笑顔を支える保育士の仕事はやりがいもあり、ご自身の成長にもきっと役立つことでしょう。

 

関連記事:保育士に人気の就職先ランキング【2018年版】|保育園以外で働ける職場も紹介

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