がむしゃらに頑張ってきた1年目が終わり、ほっと一息ついたのも束の間。
2年目になり、目標を見失ってしまったり、思っていたように保育ができなくて悩んでいませんか?
「私って保育士に向いていないのかな」
「転職してやり直したいな」
そんな風に悩むのが多い保育士2年目。
2年目の壁にぶつかる保育士の皆さんが、どうやったら壁を乗り越えられるのか考えていきたいと思います。
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保育士2年目の辞めたい悩み
1年目の時は新しいことの連続で
「まずは一つ一つ、先輩にサポートしてもらいながら覚えよう」
「少しでも多く吸収しよう!」
とメラメラ燃えていた気持ちが、1年過ぎて燃え尽きてしまったり、思っていたように成長できず「自分はこのままで良いのか・・」と不安な気持ちに襲われたりします。
1年目の時に一生懸命、真面目に保育と向き合ってきた人に多いこの悩み。
「やっぱり自分にはこの仕事は向いていないのかな・・」
「思っていたようなやりがいが感じられないな・・」
そう思って保育士を辞めてしまう人すらいるのです。
2年目になれば後輩が入ってきて自分が一番下ではなくなる
後輩が入ってきて、自分が先輩という立場になると、一気に不安になりますよね。
プライドもあるから、何か教えてあげたい気持ちになるけれど、自分のことで精一杯・・。
ましてや、すごくしっかりしている後輩が入ってくれば
「抜かされてしまうんじゃないか?」
「負けているんじゃないか?」
「他の先輩保育士は自分と後輩を比べているんじゃないか?」
などの不安や焦りが付いて回ります。
また、一番下という立場でなくなったため、分からないことを気軽に聞きにくくなってしまったり、任される行事や仕事が増えて、キャパオーバーになってしまう人もいます。
もう新人じゃないんだから・・と先輩の目が厳しくなる
1年目の時は自分が一番下のため、多少の失敗は許してもらえたし、黙っていても先輩が教えてくれたりサポートしてくれました。
しかも、大体が自分を指導してくれる頼れる先輩と、一緒に複数担任のクラスを受け持つ場合が多いですよね。
一人担任だったとしても、必ず指導してくれる先輩は決まっているので、困った時は気軽に相談することができました。
しかし、2年目にもなれば、自分以外が補助の保育士でクラスのリーダーになってしまったり、一人で担任を持たなければならなくなってしまうこともあります。
「2年目なんだから大丈夫よ」
「去年もやったわよね?」
「2年目だからこれくらいできないとダメ」
なんて先輩や園長の期待に応えられない・・と、プレッシャーに押しつぶされそうになってしまいます。
ですが、実際は1年目は周りに付いていくのに必死で、細かいことなんて覚えていません。
1年目の時より成長しなければと焦る
昨年度の自分と比べてしまい、焦りを感じる人も多いです。
- 日々の保育の内容
- 月案やお便りなどの出来栄え
- クラスの職員同士の連携はうまく取れているか?
- 行事の運営はスムーズだったか?
などと、もしかして昨年度の方が充実感もあったし上手くできていたんじゃないか・・なんて感じてしまうことがあるかと思いますが、そんなことはありません。
一生懸命に日々の保育と向き合っている皆さんは、1年目の時より気を遣って、考えられることが増えた分、逆に自分の至らなかったところも見つけてしまい、落ち込んでしまうのです。
出来ていないことに気がつけるというのは素晴らしいことです。
必ず次はできるようになります。
1年目の時は、目の前のことに精一杯で気がつけていないことが山のようにあるのですから、色々思い悩むのも成長です。
人間関係に悩み始めるのが2年目あたり
少しずつ回りが見えるようになる2年目の頃から、園の人間関係に悩みだす人が増えてきます。
先輩から嫌味を言われたり、園長が独特で振り回されたり、どうしても意見の合わない同僚がいたり、あるいは同時期に入った同期との関係にヒビが入ってしまったりと、女性の多い保育園では人間関係に悩む人が多くいるのが特徴です。
しかし、これは社会人として働いていく上での試練というか、必ず乗り越えなくてはならないものだと思います。
全ての人と波長があって、大好きな人ばかりで仕事ができたら、それはもちろん最高ですが、そんなことは中々ありえません。
組織に所属している以上、合う・合わないがあるのは当たり前です。
苦手だなと感じる人がいたら、関係性が良くなるように努力してみたり、信頼できる人に相談してみましょう。
案外こちらの一方的な思い込みだったりすることも良くあるのです。
それでもどうしても無理でしたら、こっそり距離をおきましょう。
それも大人の対応です。
ですが、必要な時はもちろん、それに応じて関わるようにしましょうね。
「これが自分のやりたかったこと?」と悩む時期
子どもの頃からの夢を叶えて、たくさん勉強もして、やっと保育士になったけど、毎日残業も多いし、元気いっぱいな子どもと関わるのも疲れるし、実際怒ってばかりだし、思い描いていた保育士としての自分になれていないな・・と悩む人もいます。
保育士になる前は、きっと毎日笑顔で子どもに関わって、たくさん遊んで、「先生大好き~!」って抱きつかれるのを想像したりしますよね。
ですが、実際は思い通りにはいかず、退職することまで考え込んでしまう場合も沢山あります。
辞めようかどうか思い悩んでしまう時は、1番信頼できる先輩に相談しましょう。
その先輩が新人だった頃の話を聞くと良いですよ。
絶対誰もが悩む時期があるので、今では考えられないような失敗談を、笑いながら話してくれる先輩もいるでしょう。
誰もが色んな悩みや失敗を乗り越えているのです。
きっと身近な先輩の話は、あなたを勇気付けてくれますよ。
他には、自分の理想としていた保育士としての自分を具体的に書き出してみましょう。
すぐに理想に追いつけるほど、保育士の仕事は簡単な仕事ではないことが分かると思います。
また、「なぜ保育士になりたいと思ったのか?」その理由を明確にすると、初心にかえることができます。
保育士2年目での転職はアリか?ナシか?
では、2年目で悩んでいる保育士が、他の保育園への転職するのはどうなんでしょうか?
保育士というのは、働く園によって内容も待遇も大きく異なってくるので、どうしても悩みがぬぐいきれない場合は転職も視野に入れてみるのも、今後の事を考えれば悪い選択肢ではありません。
特に、人間関係で悩んでいる場合は、環境が変わることでストレスも解消し、のびのびと保育できるようになるケースも十分あります。
保育士の離職理由は人間関係によるものが1番多いので、悩みの深いものが解決する手立てがあるなら、早急に解決するべきです。
実際、今は保育園は沢山ありますし、保育士は慢性的に足りていない状況が続いているので、1年でも経験のある保育士を欲しいところは非常に多いです。
本格的に転職活動をするのであれば、次こそは絶対に失敗しないよう、条件や園の雰囲気などを、保育士の求人サイトなどでしっかりと比較するようにしましょう。
しかし、注意していただきたいのが、まだまだ2年目のひよっこだという事です。
すべてが理想通りに運ぶタイミングではありませんし、ここで働く環境が変わってしまうと、1年目に学んだことが何も身にならない可能性もあります。
転職を考えるのであれば、最低でも2年から3年はその園に勤めた方が、自分の力になると思いますし、転職する際も受け入れ先の園の人に信用してもらいやすくなります。
成長を感じ、自分自身の保育の形が出来てくるのは3年目から
今、全然成長できていないと感じるあなたも、2年目が終わる頃には大きな達成感を得られるようになっています。
自分の成長は、3年目経った頃にやっと実感できるのではないでしょうか。
私も、3年目は自分の保育を少しずつ形にしたり、実践することができて、とても楽しく充実していました。
今はまだそうは思えないかもしれませんが、ぜひそれを感じられるよう、壁を乗り越えていってくださいね。
また、1年目の新人に対しては、先輩風を吹かそうと思わず、「友達になれたら良いな!」くらいに思っておいて良いでしょう。
貴方が新人の頃不安だったように、同じように不安な気持ちで働いています。
そこに自分より少し先輩のあなたが声をかけてくれたら嬉しいと思いますよ。