【保育士がなりやすい膀胱炎】の悩み、症状、治し方について

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保育士の職業病で1番代表的なのが『膀胱炎』です。

膀胱炎とは、何らかの理由で尿道に細菌が侵入し炎症を引き起こすことで、さっきトイレに行ったのにすぐにおしっこに行きたくなったり(頻尿)、排泄時に痛みがあったり、残尿感があるなどの症状が見受けられる尿路感染症です。

初期症状では『不快感』や『違和感』くらいにしか感じないので、何となく「膀胱炎なのかな?」くらいの軽い気持ちで放置する保育士もいますが、ずっと治療しないで放置しておくと、排泄時に激痛が走ったり、高熱、倦怠感などを引き起こす腎盂腎炎(じんうじんえん)になる恐れもある怖い症状です。

この記事では、保育士の職業病として1番メジャーな膀胱炎に焦点を当て、その症状や治し方について詳しく説明していきます。
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保育士が膀胱炎になりやすい2大理由

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保育士が膀胱炎になりやすい原因はいくつかありますが、保育士が膀胱炎を発症する最も大きい理由は

  • 子どもの把握に忙しく、常にトイレを我慢している
  • こまめに水分補給ができていない

この2つが主な原因とされています。

また、体の構造的に、男性よりも女性の方が圧倒的に膀胱炎を発症しやすいのも、女性比率が高い保育士の職業病と言われる由縁です。

 

トイレを我慢しがちなのは、多くの方が予想つくでしょうが、実は水分補給がこまめにできていないことも合わさり、保育士は膀胱炎になりやすいと言われています。

実際のところ、現場で働く多くの保育士が、子どもの動きを把握する為に自分の事を後回しにし、トイレや水分補給に中々行けずにずっと我慢しています。

例えば乳児クラスの場合、言葉でのコミュニケーションが難しく、噛み付きや手が出る事があるので、「自分が抜け出している間に何かあったらどうしよう」と不安に思い、なかなかトイレに抜け出せません。

それに先生の後をずっとついてくる子もいたりするので、トイレや水分補給は気が付けば我慢しているのがクセになっているのです。

また、コーナー制を取っている保育所では、なかなか交代の保育士を配置出来ないので、他のコーナー保育士にまとめて見てもらわなければいけない事もあり、なかなか抜け出しにくい現状があるのです。

 

子どもを優先するあまり、気が付けば膀胱炎になってしまった。。

「膀胱炎は保育士の職業病だから気をつけなきゃ!」と、情報として知っている保育士さんは多いですが、目の前の仕事をこなすことで頭がいっぱいで気付けば。。。となってしまっているのです。

膀胱炎になったらどんな症状がでるのか?

☑ 初期症状

膀胱炎になると、トイレに行く回数が増えます。

10分間隔でトイレに行ったりケースも多く、おしっこをする時(出し切る最後の方で)に痛みを感じるようになり、この辺で「わたし膀胱炎かも!?」と気付く保育士が多いです。

もしも、一日に10回以上トイレに行っているという場合は、膀胱炎を疑うべきです。

☑ 一般的な症状

「頻尿」・・10分前にトイレに行ったのに、なぜかまたすぐ行きたくなる

「残尿感」・・出し切ったはずなのに、なぜか違和感を感じる

「尿が濁る、血尿」・・おしっこが白く濁ったり、時々血が混じる

膀胱炎は細菌が入り、炎症が起こっている状態で、その炎症を抑えるために白血球が増えて、おしっこが白く濁る事があります。

そして、更に症状が進むと、炎症部分から出血する事もあり、それが血尿として出てきます。

炎症を起こした事で神経が過敏になってしまい、尿がたまるとすぐに排尿感を催してしまいます。

排尿痛は、尿道口、またはその付近がヒリヒリするので、この2つの痛みやだるさを感じたら膀胱炎を疑ってください。

痛みは個人差があり、症状の軽いもの、とても痛く感じる人、鈍い痛みを覚える人まで様々です。

【注意】膀胱炎は再発・慢性化しやすい

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膀胱炎には「急性」と「慢性」の2種類がありますが、半年の内に何度も膀胱炎に繰り返し掛かってしまうと『慢性膀胱炎』と判断されます。

上記で挙げた原因となる事を繰り返していると、何度も膀胱炎を発症してしまい、膀胱炎が慢性化してしまうのです。

一度膀胱炎になると、完全に細菌を殺さないと再び繰り返すのがこの病気の厄介な所です。

細菌を殺さなければ何度も繰り返す事になりますし、膀胱炎の症状でもある頻尿をサプリや市販薬で抑えても、細菌は生きているので膀胱炎の根本的な治療にはなりません。

一度掛かった際には、必ず生活習慣を改善して直すようにしてください。

保育士が膀胱炎にかかった場合の治療や治し方

病院は何科に行けばいい?

膀胱炎の疑いがあり、病院への診察を希望される場合は

  • 内科
  • 泌尿器科
  • 産婦人科

膀胱炎の疑いがある場合は、基本この3つのどれかを受診することが必要ですが、診察件数の多さを考えると「泌尿器科」か「産婦人科」がおすすめです。

膀胱炎の検査、治療費、治る期間は?

「検査」・・尿検査が一般的です。複雑な場合を除き、顕微鏡で見て白血球が多いと判断されれば、その場で膀胱炎と診断されます。

「治療費」・・初診料を除けば、かかっても1000円~3000円前後です。

「期間」・・抗生物質を処方・服用してから、通常であれば2,3日程度で症状は改善方向へ向かいます。ただ、菌の種類によっては抗生物質が効きにくいケースもあるので、その際は治療期間が長引くことが予想されます。

膀胱炎は自然治癒しないの?

「仕事が忙しくてなかなか病院に行けない。」「土曜日も普通に仕事だし。」

こんな保育士さんは多いと思いますが、放置した場合、自然治癒することはあるのでしょうか?

保育士という職業の方が、膀胱炎を放置した場合、仕事のことを考えると、今のまま何も改善せずに症状が良くなることは考えにくいです。

しかし、初期症状が出た段階で、「水分を多く摂取する、トイレに行く回数を増やす、下半身や下腹部を温めて安静にする」ことで、症状が改善されることもあります。急性単純膀胱炎のみで慢性膀胱炎は×

基本的に膀胱炎の治療は、病院で出される薬(抗生物質)を処方されて、治療を行うのが一般的です。

病院には行きたくない人もいるとは思うので、病院に行くことを強制はしませんが、悪化、慢性化のリスクを考えると、仕事や日常生活に影響を与えるので、抗生物質を服用するかどうかは別として、医師に膀胱炎かどうかだけでも、まずは検査してもらうことをおすすめします。

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