「女性ばかりの職場で肩身が狭い」
「力仕事をすべて任される」
「男性用トイレや男性用の更衣室がない」
圧倒的に女性が多いにが保育業界。
こんな風に悩んでいる男性保育士は少なくないんじゃないでしょうか?
ですが、全体の5%ほどの男性保育士も頑張っています。
ここでは、保育士業界におけるの男性への差別の実態と、解決策をご紹介します。
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保育士の男性差別の実態を暴露します
男性保育士だけ更衣室がない
過去に男性保育士が在籍していたことのない園だと、更衣室が無いのは結構よくあること。
当たり前のように女性用の更衣室しか用意されていないので、男性が着替える場所がないので、困りものですよね。。
しかし、着替えないことには仕事ができませんので、男性用の更衣室がない保育園では、教材庫などの倉庫や、使っていない予備の部屋に、「着替え中です」のような張り紙をして着替えているのです。
着替え中にその部屋に用事のある女性保育士を待たせることもしばしばあり、ゆっくりと着替えていられないのが現状です。
張り紙や目印をしていても、それに気付かない女性保育士に、着替え中思いっきりガラガラ!っと入り口を開けられてしまう事件なんて日常茶飯事!
筆者が勤めていた園では、男性保育士は予備の小さな小部屋で着替えており、そこは子どもが勝手に入らないように外側からのみ鍵をかけられます。
男性保育士が着替えていることに気がつかず、単に鍵の閉め忘れだと思って外側から鍵をかけてしまう・・こんないじめのような大事件がしょっちゅう起きていました!
また、ちゃんとした女性用の更衣室は鍵つきのロッカーなのに、教材庫にはロッカーを置くスペースがないため、棚の端っこに申し訳なさそうに荷物や着替えを置いたり、もちろん着替えの予備や私物を置くこともできないので、不便な思いをしている男性保育士はとても多いのです。
男性用トイレがないので女性保育士と共同
これも男性保育士あるあるですね。
流石にトイレは1日ガマンしてるわけにはいきませんので、女性保育士と共同で使うことになります。
でも、これって結構気を使いますよね・・。
新設園なら初めから男性用がある場合もありますが、もともと男性用トイレがないところは、わざわざ工事をしてまで設置してくれるところは限りなく少ないのが現状です。
男だからと力仕事を全て任せられる
重いものを持つなど、力が要る仕事は全部男性保育士に任せる。
こんな保育園多いですよね!?
ですが、当たり前ですが、男性だからといって、全員が力持ちで体力があって逞しいわけではありません。
子どもにひたすら追いかけられたり、何人も抱きついてきてヘロヘロ・・なんてしょっちゅうです。
しかも、子どもが女性保育士に「鬼ごっこしよー!」と誘うと「〇〇先生(男性保育士)とやったほうが楽しいよー♩」と鬼ごっこはいつでも男性保育士に回ってきます。
女性保育士は、男性保育士を都合よく使おうとするんですよね。。これにイラッときてる男の先生も多いんじゃないでしょうか。
また、男の先生の場合は、子どもとの遊びに留まらず、何かと作業が回ってきます。
確かに、女性よりかは力はあるかもしれませんが、重いものの移動や、高所での作業、のこぎりなど使う作業、畑の整備など、辛い体力仕事を全てこなすのは辛すぎます。
もちろん、男性としての役割に責任を感じて、喜んで取り組んでいる男性保育士もいるとは思いますが、「お前らも手伝えよ!」と思っている男性保育士がいることを忘れてはいけません。
職場は95%女性なので、男性は一人ぼっちで孤独な時がある
いくら同じ園の同僚とはいっても、周りはほぼ女性なので、縁に1人か2人位しかいない男性保育士は、孤独感を感じることがあります。
女性と男性は本能的にも違う生き物なので、心から分かり合うのは難しいですからね。
話しもいつも女性保育士のペースになりがちなので、話を合わせるのが大変だ、めんどくさいという声も非常に多いです。
勤務後にお酒を飲みに行ったりしても、周りのおばちゃん保育士に絡まれてめんどくさい思いをしたり、男性だからといってお酒をたくさん注がれたりと、苦労は絶えません。
男性保育士は目立つので注目を浴びやすい
園で初めての男性保育士や1人しか男性保育士がいないとなると「この先生はどんな人なんだろう・・?」「どんな保育をするんだろう・・?」「なんでわざわざ女性ばかりの社会に入ってきたのだろう・・?」と、職場の女性保育士からだけでなく、保護者からも好奇の目で見られてしまいます。
背が高かったり、体格が良いと、それだけで目立ってしまいますしね。
プライベートに関しても、「昨日どこに誰と一緒にいたでしょ?」などとすぐに噂が広まってしまうので、プライベートも気を付けなきゃいけないのかよとゲッソリしている人も少なくないのです。
保育園に出入りするのは、基本的には母親が多いので、保育園って先生に限らず、本当に女性ばかりなので、その中に男性保育士が一人いたら、目立ってしまうのある程度諦めざるを得ないことなのでしょうね。。
また、保育をしていく上でも「やっぱり男性だから・・」なんて差別発言が耳に入ってきてしまうこともあり、辛いところです。
どうすれば保育士の男性差別はなくなるのか?解決方法は?
最近は男の先生も増えつつありますが、まだ男性保育士が世に増えてきて間もないので、どうしても男性に対する差別がなくならないのが現状です。
しかし、男性保育士も次第に増え、実績が増えてくれば、自然と差別もなくなっていくでしょう。
最近では、男の先生の評価もあがっているので、園によっては積極的に男性保育士を採用しているところもあるくらいです。
なので、男性であることを強みに活かしていくのが、まずは1番の解決策になります。
大型バスの免許を取得したり、他の女性保育士に負けないくらい、パネルシアターやペープサートの引き出しを沢山持ってみるのも良いでしょうね。
絶対的な必要価値があることや、良い保育をしていれば、誰も何も言いません。
また、同じ悩みを持つ男性保育士の仲間を見つけて交流を深めておくのも男性への偏見や差別を無くすためには重要です。
結構地域の男性保育士会のようなものがあって、定期的に交流会やイベントが開かれていたりするので、WEBで検索してみたり、別の園に就職している同期に聞いてみて下さい。
男性保育士の皆さんは、後輩の男性保育士が増え、より良く働ける環境にするために、自分の長所を生かして地道に子どもと向き合っていってほしいです。
また、差別が酷い場合やイジメがあるなら思い切って転職をするのも吉。
最近では、男性保育士が複数いる園も増えています。
そういった園は男性保育士の立場も女性保育士と同等ですし、更衣室などの細かいストレスもなく働ける環境が整っているところも多数あります。
なので、人間関係に悩んでいるなら、他の園に目を向けて転職するというのも1つの解決策なんじゃないでしょうか。
性別による差別はもはや時代遅れですので、近い将来、男性保育士がいて当たり前の世の中になっていることを願っています。