保育士が「保育観」を問われる意味と私自身の考え方

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保育士を志している学生から、現役で勤めている保育士まで、何かと聞かれる事の多い「保育観」という言葉。

ですが、実際何でそんなに保育観について問われるのかご存知ですか?

ここでは、保育感についての基本的な説明から、なぜ保育観が重視されているのかということから、筆者自身の保育観についてをお話しさせていただきます。
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保育観とは

保育観とは、「その保育士自身が大切にしている子どものための最善の保育」です。

正直、辞書に載っているような定義文はないので、上記も筆者自身の考えになってしまうのですが、簡単に言えば

「自分がどんな保育をしていきたいか?」
「どんな子どもに育ってもらいたいか?」

ということです。

ただ、保育観というのは、保育士自身の性格、育ってきた環境、受けてきた教育によって様々で、全く同じ保育観の人はいません。

保育観ってどうやって決めるの?

d0afc8f6813ab818e155e7830852de04_s例えば、保育士の採用面接で、急に「あなたの保育観は何ですか?」と聞かれて、戸惑ってしまう人も多いと思います。

急に聞かれても答えに詰まってしまうと思いますが、あまり難しく考えず、「あなたが保育をする上で大切にしていることは何か?」を一度考えてみてください。

例えば、自由に遊ぶ時間を大切にし、自主性を育てることを大切にしているのであれば、それが立派な保育観です。

一方で、集団で協調性を育てることに重きを置く人であれば、集団活動を通して協調性を育むことが保育観となります。

ですが、それでも思いつかない方もいると思います。

「保育観もはっきりしない私なんて、保育士の資格なんてないんじゃないか・・」と、そんな風に思う必要はありません。

自分自身の保育観を知るには、あなたが保育士を志したきっかけを考えてみるのがおすすめです。

子どもの頃、「保育園の先生が優しくて大好きだったから」というきっかけで保育士を目指しているのなら、「いつでも子ども目線で優しく語りかける保育士であること」が保育観になりますし、何よりも子どもと一緒に遊ぶことが大好きな人は「子どもと一緒に思い切り遊び、自分自身も楽しんで保育すること」となりますね。

就職における保育観

5ce11dd3b788677be811ea0589b2b41b_s就職面接で保育観を問われることは非常に多いので、はっきり答えられるようにしておきたいところですが、それよりも重要なのは、就職先の保育観をリサーチすることです。

いくら交通の便がよくて、待遇がよくても、自分の理想とする保育観で保育を実践できないのは辛いです。

園庭で思い切り走り回り、泥んこになって遊ぶ保育がしたいのに、園庭が狭かったり、室内遊びがメインの園では自分の力が存分に発揮できませんし、何よりもストレスがたまります。

自分の保育観と近い保育を行っている園を就職先に選ぶようにしましょう。

採用面接で保育観が重視される理由

就職時の採用面接では、「あなたがどんな保育士なのか」「どんな保育をするのか」分かりません。

その際の一つの目安となるのが保育観です。

その保育士の保育観を確かめることで、「この先生はこんな保育をしてくれるんだ」「こんなことが期待できるんだ」というようにわかります。

反対に保育観を問われた時に、まごついて答えられなかったり、自信なさげだと、安心して大切な子どもを任せることができませんよね。

一緒に長く働いていれば保育観は大体分かってきますが、初対面では把握できないので、どんな保育をする人なのかを確かめる意味でも聞くのです。

そのくらい、保育観というのは多様で、保育士によって様々なのです。

保育観は人それぞれ違うもの

b740c7392167b756df621dd5bf048323_s先ほども書きましたが、保育観は保育士によって様々です。

パターンは似ていていたとしても、細かい部分が皆異なるので、100人の保育士がいれば、100通りの保育観があります。

なので、一緒に働いていると、保育観の違いからぶつかってしまうこともしばしば。。

保育方針の違いで意見がぶつかってしまった時は、ムキにならず、相手の保育観をじっくりと聞いてみましょう。

「なんでそう思うのか?」理由を聞いたり、実際の相手の保育を見ることで、納得できたり、自分の保育の幅が広がったり、あるいは保育観が変わってしまうことだってあり得るのです。

保育観は変化していくもの

6f3996024cdc2bcc2e6a48bb45cddb77_s保育観は一度決めたらずっと同じという訳ではありません。

多くの人の価値観に触れること、実際に子どもたちと関わっていくことで、変化していくのです。

一度決めたからって、頑固にそれを守り続けていくのではなく、経験を積んでいくことで、保育に対しての想いや考えは深まっていくものです。

時代が変われば、子どもも保護者も変わります。

時代にあった考え方であることはもちろん、他者を受け入れる懐の深さも、保育士にとっては必要な資質なのです。

保育観を語るうえで、本当に大切なのは理由

b740c7392167b756df621dd5bf048323_sいくら立派な保育観を語ったところで、「何故ならば・・」と理由を語れなければ説得力は半減です。

何故そう思うのか?どんなきっかけでそう思うのか?そこをはっきりと自分の言葉で語れるようになりましょう。

答えはどこにも書いてありません。

「自主性を育てることに重きをおく理由は何ですか?」

「大好きな子どもと、思い切り遊んで楽しむのは何のためですか?」

じっくりと考えてみてください。

理由が分かると、保育で悩んだ時の助けにもなります。

わたしの保育観

b5499c01c8ce1822d504bfb4317d8bd8_s私事になってしまいますが、筆者自身の保育観についても触れておくと、「子ども時代にしかできない経験をたくさん経験できる保育をすること」です。

なぜこのように考えるようになったかと言うと、子どもコンサートで、クラスの子どもたちと一緒に”となりのトトロ”の歌を聴いた時に、歌詞に深く納得したのです。

大人は、地面に木の実を埋めたくらいではワクワクしませんし、芽が生えて、それを冒険の始まりだとは思いませんよね。

ですが、子どもにとっては本当に冒険の始まりなのです。

どんぐりを拾った時の子どもの表情を思い浮かべてください。

とっても嬉しそうで、一つ一つが大切な宝物なんだ!という気持ちが伝わってきますよね。

でも、残念なことに大人はどんぐり一つでは幸せな気持ちにはなれません・・。

だからこそ、子ども時代にしか経験できないことを、いっぱい経験して、ワクワクドキドキしてもらいたいのです。

それは、ゲームや動画などの世界からは得られないものですし、大人になったら絶対に経験できないことですからね。

あなたの保育観は何ですか?

あなたの保育観は見つかりましたか?

ぼんやりとは思い浮かべていても、はっきりとしていなかったり、すぐに見つからなくても大丈夫です。

わたしも保育士になって半年後から1年くらい経つ頃に、自分の保育観に出会え、それが今のわたしの基盤になっています。

保育観を考えるうえで、何よりも大切なことは、「子どもの最善を尊重すること」です。これに尽きます。

それさえ忘れなければ、必ずいつか、「これだ!!」という保育観に出会えるはずです。

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