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6ヶ月未満の乳幼児の主な特徴
- 自分の意思で体全体を動かせるようになる
- 大人との信頼関係が生まれる
- 自分の欲求を伝えようとする
- 喃語(アウー、あっあっ、バブバブ)の出現
6ヶ月未満児の発達の流れと特徴
急激な環境変化に順応し、心身共に成長していく6カ月未満児は、生命力にあふれた日々を過ごし一日一日を一生懸命に生きています。
最初はどの大人に対しても一定の反応を返していた赤ちゃんも、関わりの多い大人と、そうでない大人との区別をつけるようになり、保育士とも徐々に信頼関係を築いていきます。
また、生後半年以内の赤ちゃんは、少しずつ自分の意思で体を動かせるようになるので、全身運動がどんどん活発になります。
運動機能だけでなく視覚や聴覚も著しく発達し、音の鳴る方向や光を探して見つめるようになったり、無条件に笑う「生理的なほほえみ」から大人があやすと笑う「社会的なほほえみ」へ変化したり、単調な泣き方が感情を込めた泣き方に変化したり、喃語で周囲の人に訴えかけたりと自分の欲求を意欲的に伝えようとする姿が見られるようになります。
発達の順序
- 3~4か月・・首が座る
- 5ヶ月頃・・手足をバタバタ活発に動かす
- 5~6ヶ月・・寝返りを打つようになり、ハイハイの前段階である”ずりばい”をし始める子も見られる
6カ月未満児との保育士の関わり方
6ヶ月未満児の保育を行う上で大切にしてほしいことは、子どもが求める欲求や一瞬の行動を見逃さず、保育士が積極的に要望を受け止め応えていくことです。
この時期の子どもは、人への信頼や物への興味が出始め、保育者が歌ったり、話しかけたり、スキンシップを多くとることで、愛着形成へと発展していきます。
また、身の回りのお世話をする中で、清潔な環境作りを心がけ、こまめにおむつ交換を行ったり、気温や湿度に合わせた衣服の調節など細部まで気を配りながら丁寧な保育が求められます。
また、6ヶ月未満児の場合は、授乳(母乳解凍)を行う必要があるので、調乳室の清掃や備品のチェックも忘れないように行いましょう。
授乳の回数が多いと機械的な作業になってしまいがちですが、保育者がほほえみかけたり、優しい声掛けを行うことで保育士との信頼関係が生まれ、愛着形成の時期へとバトンを繋ぐことができます。
まだまだ心身ともに未熟な部分が多い時期なので、急な発熱や疲れなどが出てしまう事もよくありますが、日頃から家庭との連絡を密に取り、安全と健康には十分配慮して関わっていくよう心がけましょう。