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6ヶ月から1歳3ヶ月までの子どもの特徴
- 運動機能が徐々に発達し、遊びや探索活動が盛んになる
- 母体から受け取った免疫が低下し、感染症にかかりやすくなる
- 特定の大人への愛着が増し、人見知りが激しくなる
- 離乳食から幼児食へと徐々に移行していく
- 簡単な言葉を理解する
- 大人とのやり取りの中で、喃語のバリエーションが増える
「月齢別」子どもの発達と特徴
6ヶ月
6ヶ月を過ぎると、近くにいる大人の顔を認識し、あやしてもらうと喜ぶようになりますが、他人への人見知りがはじまる頃です。
運動機能は著しく発達し、両手を使ってものを触ったり、寝返りが上手にできたり、少しならお座りができる子もいるでしょう。
風邪をひかなかった赤ちゃんも、徐々にお母さんからもらった免疫が無くなり感染症にかかりやすくなるので、急な発熱や下痢などに注意が必要です。
また、6ヶ月頃から乳歯が生えはじめる子も多く、大人の食べているものに興味や関心を示すようになります。
最初は胃腸に負担がかからない程度の食事からはじめ、少しずつ噛んだり飲み込んだりできる硬さの食事に変化させ、母乳やミルクから卒業し幼児食へと移行していきます。
7カ月
7カ月になると、支えが無くても一人で座れるようになり、座りながらおもちゃで遊んだり、手を叩いたりと動きの幅が広がります。
他にも、声を出して要求を伝えようとする姿が見られます。
また、信頼できる大人との関わりを積極的に求めるようになり、そのやり取りの中で多くの喃語(あっあっ、あうー、だあだあ、うー等)を獲得していきます。
しかし、7カ月頃になると、人見知りが一層激しくなり、泣いたり反り返って拒否反応を表す子もいます。
9カ月
探索活動がますます盛んになり、ハイハイで興味のあるものに近づこうとしたり、おもちゃを叩き合わせたりすることができるようになります。
この時期になると、大人との信頼関係が深まり、保育士と他人と身近な大人との区別をはっきりつけ、後追いを始める子が増えていきます。
また、大人のしぐさや言葉を真似たり、自分の意思や欲求を身ぶり手ぶりで伝えようとするなど、日常の動作が複雑に変化していきます。
他にも、簡単な言葉が理解できるようになるので、コミュニケーションが取りやすくなるので、保育士もどのように援助すればいいのか分かりやすくなってきます。
1歳前後
1歳くらいになると、生後半年から1歳くらいまでに頻繁に見られた”後追い”の回数が減り、徐々に外への関心が高まり、積極的に伝い歩きをしたり、1~3歩、歩き始める子もいます。
喃語にも抑揚がつきはじめ、「ネンネ」「ブッブー」「マンマ」「ママ」「パパ」など、関心のある単語を2~3個話せるようになります。
今までは、興味のあるものに対して指さしをしていたのが、徐々に自分の欲求を伝えるための指さしへと変化していきます。
食事では、自分の手を使って積極的に食べようとする姿が見られ、味覚の幅も広がっていきます。
1歳前後までの子どもに対し、保育士は何に気を付ければいいのか?
6ヶ月から1歳3ヶ月までの子どもの興味や好奇心の芽を摘んでしまわないように、保育士はまずは愛情を持って一人一人の欲求に応えることが大切です。
また、家庭との連絡を密に取りながら、情緒の安定を図り、慣れない保育園での生活に馴染めるように環境や生活リズムを整えていきます。
保育室では歌や音楽をかけ、繰り返し聞かせたり、手拍子しながら一緒に歌うのもいいでしょう。
また、天気のいい日は園庭に出たり、散歩に出かけるなど、戸外の雰囲気を味わえる保育を積極的に取り入れて、心や体の成長を見守りましょう。