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2歳児の主な特徴
- 運動機能が著しく発達する
- 指先が器用になる
- 自立心の芽生え
- 排泄の自立に向けた機能が整う
- 言葉で自分の意思や欲求を伝えることができる
- 自我が育ち、自己主張が激しくなる
- 大人とのごっこ遊びや模倣を楽しむ
2歳児の発達の流れと特徴
・2歳児の運動機能の発達
少しずつ体を自由に動かすことができるようになり
- 歩く
- 走る
- 跳ぶ
などの基本的な運動機能が発達する大切な時期でもあります。
また、ボールや遊具を使った
- 投げる
- 取る
- くぐる
などの複雑な動きも増え、何度も繰り返し楽しむようになります。
探索意欲が増すことにより
- ちぎる
- 貼る
- 破る
- 描く
など自分のしたいことに集中して取り組むことができるようになり、遊びの幅がどんどん広がっていきます。
また、指先の機能が発達することにより
- 簡単な衣類の着脱やスプーンやフォークを使っての食事
- トイレトレーニングなど身の回りのことを自分でしたがる
ようになるなど意欲的な姿が見られます。
・2歳児の言葉の発達
言葉遊びや見立て遊び、ままごと、ごっこ遊びを通して、象徴機能が発達し、自分の「したいこと」や「してほしいこと」を言葉で伝えようとする姿が見られます。
この時期の子どもは、遊びの中で言葉のやり取りを楽しんだり、大人の真似をしてみたりと、積極的に言葉を使い吸収して語彙力を伸ばしていきます。
また、
「あれはなに?」
「どうして?」
と疑問に思う事は何でも知りたいと思う時期なので、好奇心を育むためにも大人がしっかりと答えてあげるように心がけましょう。
3歳に近づく頃には、子ども達だけで
「お母さんのふり」
「お父さんのふり」
「赤ちゃんのふり」
などイメージを膨らませて行う簡単なごっこ遊びも盛んになります。
2歳前後はイヤイヤ期の始まり
自立心が芽生え、自分でやりたい気持ちが強くなり、「イヤ」「自分でする」などの意思表示が増え、どんどん自我が成長していきます。
このような時期を「第一次反抗期(イヤイヤ期)」と呼び、思い通りにならないと、ぐずったり、泣いたり、かんしゃくを起こしたりして自分の意思を貫こうとします。
このような言動や行動を繰り返す中で、大人に受け入れてもらう事で自信をつけたり、ダメなものはダメと気づき、感情をコントロールしたり、気持ちを立て直す力を徐々に身に着けていきます。
2歳児への保育士の最適な援助方法は?
2歳児を保育するうえで重要なのは
- 保育士が子どもの自立心や好奇心を阻害しないように見守る
- 自我の育ちを受け止める広い器を持つ
- やること、言うことに対して、頭ごなしに否定しない
ことではないでしょうか。
この時期の子どもは、自由に体を動かし、色々な言葉を使えるようになりますが、まだまだ表現が上手ではありません。
時には、おもちゃを取り合って喧嘩したり、かんしゃくを起こしたり、泣いたりと自分の中で解決できない気持ちをぶつけてくることもあるでしょう。
そんな時、保育士が頭ごなしに「ダメ!」と叱ってしまうと、子どもの考えを全て否定してしまう事になりかねません。
もちろん危険なことや絶対に言ってはいけないことに対しては、毅然とした態度を示すことも大切ですが、
「おもちゃ取られてイヤだったね」
「悲しかったね」
などの共感を示す言葉がけを行う事で、自分を理解してくれる人がいることに安心したり信頼を感じるようになります。
遊びの幅が広がる時期なので、ボールや遊具を使ってバランス感覚や体幹を鍛えたり、積み木やお絵かきで指先を器用に使う練習をしたり、ごっこ遊びを通して社会性を養うなど、保育士がどんどん新しい遊びを提供していきましょう。