乳児院や助産施設の保育士の求人の探し方や給料について

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「乳児院」や「助産院」で保育士が働けるってご存知でしょうか?

保育士と言えば保育園で働く姿をイメージしてしまいますが、福祉施設で活躍する保育士も沢山います。

少し前だと乳児院で働くのは看護師が中心でしたが、近年は保育士を採用する乳児院が増えてきています。

こちらの記事では、そんな施設で働く保育士を目指す方のために、お仕事の内容や給料、求人の検索方法までわかりやすく紹介させていただきます。
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乳児院や助産施設で働きたい保育士さん必見!知っておくべき情報とは?

乳児院の仕事内容は?

60490fd4a3ae114b77ff7f8ec54c14ac_s乳児院とは、何らかの要因で保護者と生活ができない状況に置かれた乳児を預かり養育する施設です。

乳児院の対象となる乳児は0歳から2歳で、その後は児童養護施設へ行くのが一般的ですが、安定した生活が確保されない等、必要であると判断された場合は2歳を超えた幼児も含みます。

入所時の平均年齢は「0.3歳」
乳児院児の平均年齢は「1.2歳」

となっており、0歳児から1歳時が多いのが特徴になります。

乳児院で働く職員は保育士だけでなく

  • 小児科の診療に相当の経験を有する医師又は嘱託医
  • 看護師
  • 管理栄養士
  • 個別対応職員
  • 家庭支援専門相談員(社会福祉士や精神保健福祉士の有資格者)
  • 調理員(調理業務を委託している場合は配置しなくてもよい)

と共に協力しながら子ども達を24時間養育しており、これらの資格をお持ちなら、求人さえ募集していれば働ける確率は高いです。

 

保育園と大きく違うのは、子ども達が乳児院で生活し、「家庭」と同じ働きをしていることです。

もちろん、中には親の出産や入院などの「一時預かり」という制度もありますが、大半は施設で24時間生活しています。

このお仕事は、保育士という枠を超えて、母親のように愛情を注いだり、子ども達の心の拠り所になる必要があるので、保育士としてのノウハウだけでなく、心理的な知識も必要となります。

また、一般的な保育園のような行事はありませんが、家庭的なイベントやお風呂の介助、寝かしつけ、里親や離れて暮らす保護者との面談など、特殊な業務が多いのが特徴です。

助産施設の仕事内容は?

d7f82d5c6cb2e096c65d6d824765a4ad_s助産施設とは、異常分娩の疑いがあるにも関わらず、経済的な理由で入院や助産を受けることが難しい妊産婦を受け入れ、助産を支援する施設です。

主に、助産所や産科病院が助産施設としての指定を受けています。

保育士が助産施で働ける理由は、産科医や助産師不足が背景にあり、人員確保のために保育士を募集するケースが増えています。

仕事内容は、医療行為以外の雑用や新生児のおむつ交換、ミルクの世話などを担当し、時には産後のお母さんの心のケアや長期的な育児のアドバイスを行ったり、妊婦健診の時など子どもを一時的に預かるなどの取り組みを行う病院もあります。

ただし、医療機関で働くということは、保育士としてのスキル以外に多様な知識と高いレベルの仕事内容が求められます。

保育士の資格保持者は乳児院に何人必要なの?

乳児院への就職・転職をお考えの保育士の皆さんにとっては、「どのくらいの保育士が現場で必要とされているのか?」「1つの乳児院にどのくらいの保育士さんが働いているのか?」は気になるところですよね。

 

乳児院の配置基準の大きな特徴は、医師、看護師、栄養士、家庭支援専門相談員などは配置しなくてはならない「義務」があります。

しかし、保育士に関しては「乳幼児20人以下の入所施設を除き、配置する義務がありません。」

 

保育士の配置義務がないとなると、「保育士の募集はないの?」と思われるかもしれませんが、児童福祉法には、看護師の多くを→「保育士や児童指導員」に代えることができると定められており、近年は多くの保育士が乳児院で採用されています。

 

児童福祉法に記載されている乳児院の配置基準はこうです。

 

・乳幼児20人以下の入所施設保育士を1人以上配置が必要」

・乳幼児10人未満を入所させる乳児院

~看護師の配置基準~

  • 2歳未満→1.6人に1人以上
  • 満2歳以上→2人に1人以上
  • 満3歳以上→4人につき1人以上
    上記の合計が7人未満の時は7人以上)

と定められています。

重要・・・看護師は→「保育士・児童指導員」に置き換えることが可能です。

 

ただし、乳幼児10人定員の乳児院には2人以上の看護師を配置する、乳幼児が10人を超える場合は、10人増すごとに1人以上の看護師を置かなければならないといった看護師に関しての具体的な人数が明記はされています。

ただ、保育士のみの人数が明確に義務付けされている訳ではありません。

ですが、近年では乳児院が保育士資格を持つ人を募集するケースも増えてきているので、乳児院での保育士や児童指導員の需要は高まっているのです。

乳児院や助産院の給料はどれくらい?

乳児院の給料は、月平均『187.000円~270.000円』ほどと保育士の給料平均より高く設定されています。

その理由は、認可保育園とは違い、月4回~6回程度ある夜間勤務や超過勤務など多忙な勤務が多いので、仕事に見合った給料設定と言えるでしょう。

助産施設の給料は、月平均『180.000円~210.000円』となっています。

しかし、この給料は正規職員で働けた場合のもので、医療現場で保育士が活躍する機会は少なく、パートやアルバイト等で働いている方も多数みえます。

正規職員として働きたいと思うなら、根気強く求人を検索する必要がありそうですね!

保育士が乳児院や助産施設で働くメリット・デメリット

・乳児院

乳児院は24時間体制で子ども達を養育することになるので、休みの日でも担当児にトラブルが起これば出勤して対応したり夜間勤務もあるので、保育園で働く以上に拘束時間が長く、体力的にも大変と感じることが多くなります。

ですが、担当児のお世話を通して愛情や信頼関係を築くことが出来るので、やりがいや手ごたえを感じられる素敵なお仕事です。

・助産施設

助産施設で働く保育士には、医療機関で働くための保育士のスキルはもちろんの医療に対する勉強が必要です。

保育士としてのスキルアップにつながったり、保育園とは一味違った経験が出来るのも魅力的です。

ただ、助産施設は病院に併設されていたり、一般の助産施設が請け負っているので、求人数が少なく見つけにくいのが難点です。

乳児院・助産院の保育士求人募集について最適な探し方は?

c64a393f09e9b6348109ceba7bdcf36c_s乳児院や助産施設の求人に応募する場合は、ハローワークでや保育士求人サイトでの検索や、近隣の施設を探して直接応募する方法があります。

私が実際に検索してみた結果、多くの保育士求人サイトでは募集がなかったんですが、唯一、保育士バンクでは私立乳児院の保育士を募集してる求人があったので、転職を考えるなら保育士バンクに登録(無料)して、転職先を探すことをおすすめします。

arrow保育士バンクを見てみる

保育園と比べてこのような福祉施設は募集している求人数が少ないので、すぐに応募が締め切られたり、求人自体を出していなかったりと狭き門なのは間違いありません。

乳児院や助産院に転職したい強い意志があるなら、求人を定期的にチェックしたり、ホームページで問い合わせて、空きが出たら連絡をもらうなど積極的な働きかけをしてみましょう。

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