保育士が上司から受けるパワハラの実態

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保育士の離職理由に度々挙げられるのが「上司から受けるパワハラ」

現在進行形でパワハラ被害に悩んでいるなら、ストレスも溜まってしまいますし、心身ともに疲れてしまいますよね…

こんな状態が続けば、子ども達に良い保育を提供するなんて到底できませんし、何より早くこんなところ辞めてしまいたいと思う人の方が圧倒的に多いでしょう。

特に経験年数も浅ければ、まともに言い返せないですからね。

保育士が上司から受けるパワハラについて、その実態や対処法を詳しく紹介させていただきます。

先輩保育士から受けたパワハラの実態・実例

31db111adf7617e1bf5bc238d653f2ba_sパワハラとは”パワーハラスメント”の略で、職務上の権利を利用して、心身的および精神的に深刻なダメージを与えることを指し、上司の性格や起伏の激しさから起こりやすいと言われています。

いじめとも似ていますが、パワハラの特徴は、「あなたは何をやらせても全然出来ないわね」などと個人の能力を完全否定したり、しっかりできた事に対しても小さな事に文句をつけて正当な評価をしなかったり、全く関係のない人格そのものを否定するなど、自分の仕事のやり方を押しつけたり、責任を負わせたりするような事が起こっているのです。

~パワハラの実態その1~

期待に胸を膨らませて保育士としてもスタートを切りましたが、園長先生に目をつけられ、新任2年目からいきなり4歳児21人のクラスを一人で受け持つことになりました。

子ども達の中にはADHD(注意欠陥多動性障害)が疑われている子も含まれており、毎日保育どころではなく、その子を追いかけて、保育室に連れ戻すので精一杯でした。

本来ならもう一人補助の保育士を付けるべきなのですが、園長先生は「あんたがノロノロしてるから子どもがまとまらないのよ!」と言うばかりで話さえ聞いてもらえず、他の先生に相談しても「来年までのもう少しの我慢だよ」「園長先生と話しても無駄だよ」と言われるばかりでした。

こんな状態では子ども達に申し訳なくて、保育士としてどう仕事をしたらいいのか分からなく、体調を壊して退職してしまいました。

何で園長先生から目をつけられてしまったのかは全く分からないんですが、私の事が気にくわなかったんでしょうね。

今は実家に帰って3ヶ月ほど休養したので、体調も大分よくなり、新たに働けるところを探し就職活動中です。

女の人だらけの職場は人間関係が怖いので、保育士以外に自分でもできそうな職場を探しています。

~パワハラの実態その2~

保育士として働き始めて3年が経ちましたが、おばさんの小言には正直もう我慢の限界。

私の働く公立保育園の上司の口癖は「最近の若者は忍耐力が足りない」などと、若い職員の粗を探してはいつも嫌味を言ってきます。

楽しみがそれしかないんでしょうねw

新卒1年目、2年目の頃は、何を言われてもひたすら我慢してきましたが、最近では「この上司は何を見て暴言を吐いているんだろう?」と腹立たしさしか感じません。

自分の体調が悪い時は不機嫌になり、周りに当たりちらし、機嫌の良い時は饒舌に語り、とにかく不信感が募るばかりです。

これが子どもと関わる職員のする事だとは思えませし、こんなおばさんと一緒に働きたくないです。もううんざりなんです。顔も見たくありません。

~パワハラの実態その3~

以前働いていた保育園で、一緒にクラスを受け持っていた「おばちゃん上司」から毎日のように嫌がらせを受けていました。

担当するクラスは複数担任だったので、普通は分担して仕事をするんですが、事務仕事や部屋の飾り付けの作成、行事に関する計画書など、挙げると切りがありませんが、私に仕事を全部押し付けてくるのです。

そして、厄介なことに、新人や年齢の若い保育士がやって当然に思っている人だったので、私が「複数で受け持ってるのにこれはおかしいんじゃないですか?」と言い出そうとすれば、「自分の若い頃はもっと苦労して〜」と一方的に話を遮られれたり、私が反論していると最終的には「そんな態度が続くのなら園長先生に報告して然るべき処分を下してもらいます!」と脅してくるのです。

私が勤めているのは公立保育園だったので、園長は数年で変わっていくからベテランの方が権力を持っていることも多く、パワハラおばちゃん保育士も園長先生より力を持っていたので、なす術がありません。

地味で大変な仕事は私に押し付け、親に対しては良い先生を装って対応したり、また、私が出したアイディアが褒められると、さも自分が提案したかのように、皆なに言いふらして話しを大きくしたりするなど、本当に最悪なパワハラ保育士でした。

次の年も持ち上がりクラスで環境は変わりませんので、結局その年で、ハードな仕事とパワハラに耐えきれず、体調を崩して辞めてしまったのです。。

今考えれば、勇気を出して園長先生や他の同僚の保育士に相談すれば良かったなとは思いますが、当時は若く無知だったことや、せっかく公務員になれたんだから、簡単にこんないざこざで辞めさせられたくないという思いと、パワハラに怯えてしまい、子どもとの会話すらまともに耳に入ってきてなかったと思います。

 

こちらはほんの一部に過ぎません。

保育士が先輩や上司から受けるパワハラは他にも沢山あると思いますが、こんなことが実際に起きていると同じ立場の保育士として悲しくなりますね…

パワハラに遭った場合の最適な対処法は?

私自身も保育園をいくつか渡り歩いてきましたが、辞めた主な理由は他の先生(一回り以上離れている先輩)とのトラブルです。

10年くらい保育士として働いてきましたが、嫌われているために頑張っているのにちゃんと評価してもらえなかったり、他の先生がいる前で大声で叱られていたり、許容範囲を超えた仕事を任されて潰れてしまった若い保育士を何人も見てきました。

そんな経験談から伝えられる対処法や対策は

・ちゃんと腹を割って話せる相談相手を見つける
・パワハラ被害の証拠を残す
・相手と直接話し合いの場を設ける

この3つが解決には必要でしょう。

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ちゃんと腹を割って話せる相談相手を見つける

精神的に追い詰められると、自分の殻に閉じこもって悩みを抱え込んでしまいがちですが、まずは身近な友人や同僚に相談してみることが大切です。

一人の世界に入ってしまうと、周りも加害者に同調してしまう恐れがあるので、できるだけ見方をつくるように動いてみましょう。

集団的なパワハラを受けている場合は、家族や友人に相談したり、酷い場合には労働基準局に連絡するなど、まずはストレスを溜めないことが大切です。

どうすればいいのかを自分以外の誰かに相談することで、良いアドバイスを得られることもありますし、気持ちが楽になることもあるので、まずは自分の中だけで解決しようとせず、辛さや苦しさを吐き出してみましょう。

パワハラ被害に遭いやすい人は「こいつは何も文句が言えないだろう」とあなたの性格までも見越して、そういうことをしてくるので、悩んでいないで信頼できる人に相談し、解決法を考えましょう。


パワハラ被害の証拠を残す

パワハラに遭った先生は、想像もできないくらい辛い思いをして日々を過ごしていますが、基本的には法的な規制も無いので、しっかりとした証拠がないと取り合ってもらえないのが現実です。おかしいんですが、どうしようもないのです。

ですから、まずはパワハラの事実を日付と共にメモに残したり、”ICレコーダー”でしっかり暴言等を録音しておき、労働基準監督署に証拠を提出するようにしましょう。

最近だとスマホに録音機能が付いているので、それを内ポケットに忍ばせておくのも良いんじゃないでしょうか。

ただ、証拠を突き付けてパワハラの事実を明らかする時というのは「退職する前提の行動」

ケースによっては加害者側である先生だけが退職されることもありますが、基本的には渦中のトラブルに遭った先生は、問題を訴えた側が辞めるか、もしくはどちらも辞めていくのが一般的です。

つまり、今の職場では働きづらくなってしまう可能性があるため、転職を視野に入れた上で決断することをお勧めします。


相手と直接話し合いの場を設ける

これはちょっと難易度は高めですが、最後は話し合いで解決するというのが一番です。

自分の不満と相手が感じている不満は何なのか?

どうすれば今の状況は解決出来るのか?

この2つだけでもちゃんと話し合いをできれば、問題はすんなり解決していきます。

ただ、話し合いの場を設ければ問題も解決しやすいと簡単に言っていますが、相手によっては話し合いなんて出来る状況じゃないって人もいるでしょうし、話し合いになった途端に感情が抑えられず、ブチ切れてしまったという人もいるので、必ず間に誰かに入ってもらうようにしましょう。


なんで自分がパワハラの対象にされているのか?を考える

「なんで自分だけがこんな目に遭わなきゃいけないの?」

と内心では思っている方も少なくないと思います。

理不尽極まりないとはいえ、目をつけられたのには何かしら理由があるはずです。

もしかしたら、あなたの上司への対応や言葉遣いに非があったのかもしれません。

まあ、それで若い職員を虐めるのもどうかと思いますが、何気ない一言が怒りに触れてしまったというケースもあるので、仕事としてだけでなく、これからのあなたの人生でも重要な事なので、言葉や態度というのは十分に注意しなければなりません。

パワハラというのは、権力を持った強い人間が弱い人に対して行うものなので、加害者は絶対に許せませんが、今一度、自分に非が無かったのか?も考えてみる必要があるでしょう。

どうしても解決できない場合は転職も考えよう

fb5dcd31ff82d5ac662cc387dea2b1b4_sそれでも耐えられないと感じたら、思い切って転職してみるのも一つの手でしょう。

なぜなら、全ての保育園でパワハラがあるわけではないし、せっかく保育士になったのなら続けてほしいと願うからです。

でも、「転職先でもパワハラがあったら…」とネガティブな意見も出るかと思いますが、そんな保育士には、保育士転職サイトを利用してみましょう。

保育士求人サイトはハローワークのような全ての職種の求人を扱っている期間とは違い、保育士求人専門のキャリアコンサルタントが、求人票に載っている給料・休日というような基本的な事だけではなく、転職先の職場の雰囲気や人間関係までと、今のあなたが知りたい情報をちゃんと教えてくれますし、転職までをしっかりサポートしてくれるのです。

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今はとても辛い状況かもしれませんが、あなたの未来は絶対開かれると信じているので、くじけずにチャレンジする気持ちを忘れないでくださいね。

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