幼稚園教諭の資格を持っている方なら、就職してから別の幼稚園への転職を検討したことがあるのではないでしょうか?
幼稚園の先生も保育士と同様に職場に不満を抱えている先生は少なくありません。
幼稚園への転職を考えている方のために、気になる仕事内容や給料、求人検索方法まで詳しく紹介していきます。
幼稚園とは?まずは基本的なことから解説します
幼稚園とは、学校教育法で定められた「幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長すること」を目的とした施設。
小学校や中学校と違う点は、義務教育ではないので、絶対に幼稚園で教育を受けなければならないという訳ではありません。
幼稚園は、満3歳から満6歳になるまでの幼児を対象に入園資格があり、私立幼稚園に多い3年幼稚園から、公立幼稚園に多い2年幼稚園など、各園によって入園できる期間が違うので確認が必要です。
幼稚園で行われる保育内容は、文部科学省が定める「幼稚園教育要領」に定められている5つの領域をもとに、幼稚園教諭による保育が行われています。
<幼稚園教育要領~5つの領域~>
健康:健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活を作り出す力を養う
人間関係:他の人々と親しみ、支えあって生活するために、自立心を育て、人と関わる力を育てる
環境:周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもって関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う
言葉:経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う
表現:感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする
しっかりとした教育目標の上で、幼稚園の保育が成り立っていることが良く分かりますね!
幼稚園教諭の勤務時間は通常8:00~17:00ですが、子ども達がいる時間は5時間程度と短く、残りの勤務時間は教材の準備や環境整備などに充てられています。
しかし、延長保育が利用できる幼稚園の場合は、子ども達の保育を当番制で行う場合もあります。
他にも、幼稚園には送迎バスがある園が多いので、先生が送迎バスにローテーションで同行する業務もあります。
幼稚園は保育園とは違い、夏季休暇や冬期休暇、春期休暇があるので、先生も休暇が取りやすくリフレッシュする時間を持つことができ、保育園に比べて年間行事の数も多いので、キャリアアップを目指す方にはやりがいのある仕事でしょう。
幼稚園の先生の給料や年収は?
幼稚園教諭の給料は、厚生労働省が調べる「賃金構造基本統計調査」によると、平均22万円となっていますが、初任給は手取り10万円~15万円の間が多く、私立幼稚園に至っては、勤務年数があがっても20万円前後という調査結果が出ています。
しかし、幼稚園教諭でも公立幼稚園の場合は、地方公務員と同等の待遇になるため、勤務年数とともに給料や年収が上がり、安定した待遇を受けることが可能です。
また、幼稚園教諭の平均年収は”350万円”となっていますが、あくまでも平均なので、転職する場合はもう少し少なく見積もっておくほうが無難でしょう。
~募集求人例~
募集職種/仕事内容 | 幼稚園教諭免許をお持ちの方※経歴不問 子どもの発想を大切にしたのびのびと過ごせる環境作りをしています |
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雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 神奈川県横浜市○○区。○○駅から徒歩7分 |
勤務時間 | 08:00~17:00 (実働8時間) |
給与 | 月収 短大卒180,000円 3年制専門学校卒190,000円 大学卒200,000円 中途採用(経験により異なる) 賞与年2回(20○○年度実績4.0カ月) 昇給年1回(経験に準ずる) 交通費全額支給、家族手当・配偶者手当、経験者手当あり |
休日 | 土曜日、日曜、祝祭日、夏季休暇、年末年始 土曜日出勤あり(振替休日あり) 年間休日120日 |
幼稚園教諭と聞けば、保育士より給料が高いイメージを持つ方も多いと思いますが、しっかり調査してみると、あまり変わらないことが分かりましたが、これから別の幼稚園へ転職を考えるなら、待遇面や給料面を事前にしっかり確認し、「やっぱり納得できない…」なんてことにならないように気を付けなくてはなりません。
幼稚園の求人を効率的に探すには?
転職先の幼稚園を選ぶ時に注意するポイントは、自分が働きたい幼稚園は「私立幼稚園」なのか、「公立幼稚園」なのかを、まずは明確にすることが先決です。
私立幼稚園の場合は、求人検索サイトやハローワークで求人を検索し、自分の希望する条件の幼稚園を選ぶという方法が一番多いと思います。
その際、専門のキャリアコンサルタントに相談したりアドバイスをもらうことも出来るので、より理想に近い幼稚園を選ぶことが出来ます。
反対に、公立幼稚園の場合は、地方公務員となるため、各自治体が実施する採用試験に合格しなければなりませんので、保育士求人サイトのコンサルタントに事前に求人が出やすい時期などについてしっかり聞いておく必要があるでしょう。
保育士求人サイトのおすすめとしては以下の3つが特におすすめです。
対応している地域も違いますし、掲載している求人もそれぞれ違いがあるので、複数のサイトに登録しておくと待遇が比較できるので便利です。
公立幼稚園は私立幼稚園に比べ、募集人数も少なく、採用が無い年もあるので、自治体に確認したり、市報をチェックするなど自分自身も行動しなければなりません。
まずは、理想とする幼稚園像を明確にし、自分に合った転職先が見つけられるように一歩ずつ前進していきましょう。