保育士歴5年、幼稚園へ転職してから1年の28歳女性の体験談
保育園で働いていたけれど転職したいと考えるとき、保育士から幼稚園教諭への転職とはどんなものなのでしょうか?
実際に保育士から幼稚園教諭へ転職した体験を持つ方の実体験をご紹介します。
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保育士から幼稚園教諭への転職
短大を卒業すると同時に小さい頃から憧れていた保育園へ就職することができました。
初めの内は仕事を覚えて先輩方に付いていくのが必死で、あっという間の1~2年でしたが、3年目、4年目と仕事内容も段々と任されることが多くなり、体力的、精神的にも付いていくのがきつくなり、「このままだと続けられないかも・・」と思うようになり始めました。
そういった気持ちを持ちながら働いていると簡単で楽な仕事も今までよりも何倍もきつく感じてしまいます。
そのような気持ちで働くうちに「他の園はどうなってるのか?」とか、もしかしたら「幼稚園の方が私には合ってるのかも」と考え始め、新たなところで働きたいという気持ちもあったため、保育園から幼稚園への転職を決意しました。
保育園と幼稚園では仕組みも全然違うと思っていましたが、基本的なことは同じですし、保育士経験も5年あったので、すぐに採用してもらい担任も任せてもらうことができました。
幼稚園教諭に転職して良かった点や悪かった点
まず、幼稚園に変わって良かったなと思った点ですが、保育園での経験が認められ面接1社目で採用してもらうことができました。
これは保育経験があることが面接官にも高評価をもらうことができたということが採用の大きなポイントになったんだと思います。
担任を受け持ってもちゃんと仕事をこなすことができましたし、基本的には仕事の流れもほぼ同じなため、私自身も仕事に慣れるのが早かったので、精神的にもそこまで気を張ることなく新しい職場に慣れることができました。
子どもたちもすぐに「先生!先生!」と親しんでくれますしね、今までと変わらず働きやすいんじゃないかなと思います。
反対に悪かった点なんですが、保育園と幼稚園とでは職員の考え方に少し違いを感じました。
保育園というのは昔保育士ではなく「保母さん」と呼んでいたことからも、あまり先生という概念はなかったのですが、幼稚園の先生は幼稚園教諭という感じで「教師」という考えが強いのです。
保育士だったということは幼稚園の先生からすると、どちらかと言えば下に見てるというイメージで、悪くいえば見下されている感じがしました。
最初の頃はその感じが抜けなくて、とてもやりにくかったですし、父兄との関わりにも若干戸惑いがありました。
これから幼稚園への転職を考えている方に
保育園と幼稚園というのは表面上は似ていますが、実は根本的に受け持つ管轄が違います。
分かりやすく言えば保育園は福祉、幼稚園は教育なので幼稚園の教諭は「教育」という気持ちが大きいようです。
実際に私が転職を経験してきたことの中にも、あまり良くなかったなと感じた点に「一種の劣等感のようなものを感じた」ということがありましたが、これは他の園なら無いかもしれません。
最近では保育園も幼稚園も大差なくなってきていますし、園の方針によって先生の質も違います。
ただ幼稚園というところは保育園よりも保護者が大きく関わってきます。
保育園の場合は基本的には働いているお母さんが子どもを預けているので、父兄の参加は大きな行事だけということがほとんどですが、幼稚園というのは親子参加型なので、役員も父兄が多く参加していて、先生と親御さん(主にお母さん)とが一緒になって育てる、といった感覚がある園も多数あります。
ですから人間関係に悩まれて転職を希望しているのなら、そういった別の人間関係が幼稚園にはあるということを頭に入れておきましょう。
ですが、そのことを理解して父兄と仲良くできれば、仕事内容としては保育園とほとんど変わらないし、むしろ保育園よりも働きやすいと感じる人も多いと思います。
実際わたしは幼稚園の方が仕事的には合ってると思います。
保育士としての経験は決して無駄にはなりませんし、経験を活かせる職場でもあるので、保育園から幼稚園へ転職するのも悪くないと思いますよ。