全職業の中でも特に憧れることが多い保育士。
保母さんの心優しい温かさに小さな頃から保育士になりたいと夢描くことはとても多いのですが、実際に始めてみると仕事がきつい、給料が安いなど続かない人も多く、人手不足に悩む保育園も沢山あります。
特に辞めたい理由にも上位に毎回挙げられるのが保育士の給料や年収が少ないことです。
そこで、保育士の給料や年収の実態についてご紹介します。
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保育士の平均年収はいくら!?
【参照】平成25年度の厚生労働省賃金構造基本統計調査の結果
平均年齢・・・約35歳
月給・・・約21万円
年間ボーナス・・・約54万円
平均年収(男女合計)・・・約310万円
男女別・・・男女別で見ると男性の方が5%~10%近く年収が高い傾向にあります。
保育士の仕事は基本的に男女でも給料は変わらないのですが、どうしてこのように年収に差が出てくるのかと言うと、まずは勤続年数が女性よりも高い場合が多いですし、役職に就く人も多数いるので、給料は高い傾向にあるのです。
保育士の年収というのは初任給など最初の頃はかなり貰えるお金も少ないのですが、年齢とともに少しずつ上がっていき、これは役職や家族手当によって多少前後することありますが、40~45歳くらいまで続けていれば400万~450万程度の年収も見込めるようになります。
他の職業との給料の比較
ですが、他の職業と比較すると年収は高いのかといえば、そうではありません。
全職業の平均年収は400万を超えている(男女合計)ので300万前後の保育士の給料というのは決して高いものではないのです。
ですが、一般企業のOLの平均年収で見るとは約310万円とほとんど変わりませんし、保育士と並んで人気の美容師は275万と保育士よりも低い給料でやってる人というのも多数いらっしゃいます。
でも他の業種のお給料というのは住んでる地域が都会なのか、田舎なのかでも変わってきますし、職種によって様々なので、保育士よりも高い給料はもちろんあれば、悪い場合もあり一概にどちらが良いのかということは言えません。
保育士の給料はなぜ安いのか?
保育士の仕事をしている人は、仕事内容からも給料が安くて割に合わないという理由で続かない人もいます。
でもそもそも何で安いのでしょうか?
そこで給料の貰える仕組みについて少しご紹介します。
保育士の給料の仕組み
そもそも保育園のお金の流れというのは、保護者からの保育料、国や都道府県からの補助金で成り立っています。
運営費の支給は市町村によるので細かい数字は出ませんが、ざっと年間8千万円くらいと言われていて給食費、光熱費、人件費、雑費などに割り振られます。
この中で一番金額がかかるのがわたしたちのお給料となる”人件費”で運営費の8割程の6千万近くになるのです。
保育園の規模にもよりますが、働いている職員が20人くらいと想定すると、やはり一人当たり300万円前後になるので、妥当な数字でしょう。
この流れからもわかるように、国から支給されるお金が少ないので、保育園側としても給料を上げるというのは難しい問題でもあるのです。
ただ、園が変われば給料も違ってくる
今の園で給料アップというのは運営費の理由から役職手当や家族手当がつくなどの変化がない限り、なかなか望めませんが、これも園が変わればまた違ってくるケースも多々あります。
もし今の園の給料が安くて、長年勤めている先輩の給料がさほど変わらないというなら他の園への転職を考えましょう。
1年目ならこんなものかと思えても、3年、5年と年月を重ねても給料が上がっていかなければ働いていてもつまらないですし、何よりモチベーションを保つこと自体難しくなります。
元々の給料が低い保育園というのは昇給自体が望めませんので、そういった場合は思いきって転職することが必要になります。
これは規模の大きい園なら最初から給料が高い場合もあるということもありますし、最近では保育園の経営に株式会社も参入してきているので待遇面にかなり開きが出てきているところも多いのです。
求人に目を通せばお給料も様々なので、あなたの理想の職場を見つけることもできるかもしれませんよ。