※保育士さん向け|保育園の種類を知って就職・転職に役立てよう

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この記事では、保育所の種類ってどのくらいあるのか知りたい保育士さんや幼稚園教諭さんのために、保育園や保育施設を13種類紹介しています。

保育士資格や幼稚園教諭は、保育園や幼稚園への就職・転職だけで活きる資格ではありません。

実は保育園以外にも働く場所は沢山ありますが、すべてを把握している方は非常に少ないと思います。

この記事では、保育園や幼稚園だけじゃない転職先13種類紹介しているので、それぞれどのような特色があるのかをしっかり把握し、就職・転職活動に役立てて下さい。
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保育園にはたくさんの種類がある!13の保育施設をすべて紹介します

「保育園」と一概に言っても、様々な種類があります。

大きく分けると、保育園には「認可保育園」「無認可保育園」「その他」と3種類に分けられますが、それぞれ違った特色があるので、どのような保育所なのかを特徴を把握してください。

認可保育園

認可保育園とは、各自治体が定めた「保育所設置認可基準」を満たした保育園のことです。

この基準を満たすことで、各自治体から援助金をもらえるため、充実した保育を行うことができます。

認可保育園にも、2つの種類があります。

①「公立保育園」保育士でも安定した収入を得られる

・施設概要・特徴

  • 市区町村などの自治体で運営している保育園
  • 未就学児を預かり、保育する
  • 自治体運営のため、保育料が安い

・雇用形態

公立保育園で働くには、公務員試験を受けて公務員になるしかありません。

そのため、パート雇用などは基本的にありません。


・給料面

公立保育園で働いている保育士は、公務員なので、給料も公務員としての金額が支払われます。

地方公務員になるため、自治体によって差があるものの、平均月給は33万円となります。

これは、保育士としては最も高い月給になるので、保育士として高収入を目指すならば、公務員になり、公立保育園で働くことをオススメします。


・保育士がココで働くメリット

地方公務員として扱われるので、保育士にも関わらず、高い給料を得られることが最大のメリットと言えます。

また、自治体が運営しているので、経営破綻の不安もありません。

そのため、クビになることもなく、賞与が減らされることもないので、安定して働くことができます。

②「私立保育園」数が最も多い

・施設概要・特徴

  • 法人などで運営している保育園
  • 未就学児を預かり保育する
  • 宗教色が強い保育園や、リトミックに力を入れている保育園など、保育園によって違った特色がある

・雇用形態

保育士資格を持っていれば、正社員やパートとして働くことができます。

面接試験を受けて、合格する必要があります。

正社員の場合は、クラス担任をしますが、パートやアルバイトの場合はあくまでも「保育補助」という業務内容なので、クラス担任をすることはなく、子どもの人数によってその日に入るクラスが変わります。


・給料面

法人が運営しているので、保育園によって給料に差があります。

平均月給は20万円前後と言えます。

また、賞与も保育園によって違います。

パートの場合は時給1000円以上のところが多く、早番や遅番ができるパートになると、時給1300円以上が多く、中には時給1500円以上のところもあります。


・保育士がココで働くメリット

私立保育園の場合は、設置数も多く、保育士資格を持っていれば合格する確率が高いので、就職しやすいというメリットがあります。

また、保育園によって特色が強いので、例えば英語に自信のある保育士ならば、英語に力を入れている保育園に就職すれば、自分の力を最大限に活かせる場合もあります。

認可外保育園

認可外保育園は、各自治体が定めた「保育所設置認可基準」を満たしていない保育園のことで、自治体などから助成金を貰わずに運営している保育園のことです。

助成金が貰えないので、保育料が高額な場合がありますが、狭いスペースでも開設できるため、都内には多く存在します。

③「無認可保育園」アットホームな保育ができる

・施設概要

  • 「保育所設置認可基準」を満たしていない保育園なので、園庭などがない場合もある
  • 自宅を一部改造したような場所でも保育をしているので、家庭的な雰囲気の中で保育しているところもある
  • 少人数保育を実施しているところが多いので、子どもひとりひとりと密接に関わることができる

・雇用形態

保育士資格を持っていれば、正社員やパートとして働くことができます。

保育園独自で運営しているので、園長先生と面接をして合格すれば雇用されます。


・給料面

自治体からの補助金が出ないため、保育士の給料も保護者からいただいた保育料で賄わなければなりません。そのため、平均月給が15万円のところが多いです。

パートの時給も1000円未満のところが多いのが実情です。


・保育士がココで働くメリット

無認可保育園は、給料面が低いという面がありますが、少人数保育をしているところが多く、「家庭的な保育をしたい」「ひとりひとりと密接な保育をしたい」という保育士にはオススメな保育園です。

④「認証保育園」東京都独自の保育施設

・施設概要

  • 東京都独自が定めた基準をクリアした保育園のことで、都や区が補助金を出している
  • 駅前などに設置されていることが多い
  • 東京都独自の取り組みであり、まだ設置数としては少ない

・雇用形態

保育士資格を持っていれば、正社員やパートとして働くことができます。

株式会社が運営しているところも多く、会社の採用担当と面接をし、合格することができれば雇用という形になります。


・給料面

都や区からの助成金や運営母体である会社の規模が大きければ、平均月給は20万円以上と、認可保育園並の給料を得ることが可能です。

また、パートの場合は、平均時給は1000円以上のところが多いです。


・保育士がココで働くメリット

駅近に設置されているので、通勤に便利という点があります。

また、小規模保育を実施している保育園もあるので、子どもひとりひとりと密接な保育園もできます。

小規模保育は無認可保育園でも実施していますが、無認可保育園に比べて、給料面の待遇は良いので、高い給料を得ながらも、少人数保育ができるというメリットがあります。

⑤「事業所内保育所・企業内保育所」オフィスビルの中で保育する

・施設概要

  • その企業に勤めている人のための保育園
  • 企業が入っているビル内で子どもの保育をする
  • 保育時間は、勤めている保護者に合わせて運営している

・雇用形態

保育士資格を持っていれば、正社員・パートとして働くことができる。

運営はその企業が行っているため、採用担当が面接するか園長先生が面接をする場合がある。


・給料面

自治体から助成金を受けていないので、給料は運営母体である企業の規模も関係してきます。

規模が大きい企業の場合は、平均月給20万円を見込めますが、小規模な企業の場合は、平均月給16万円前後のところが多いです。

パートの場合、平均時給は1000円前後のところが多いです。


・保育士がココで働くメリット

企業内保育所の場合、企業が土日休みなので保育士も土日休みが確約されます。

また、保育士に求められていることは、「自分の仕事が終わるまで子どもを預かっていてほしい」という最低限のものです。

そのため、特別な保育カリキュラムを求められることもないので、ブランクのある保育士や保育士として自信があまりない人でも、気軽に働ける環境です。

⑥「病院内保育所」病院に勤める看護師の子どもを預かる

・施設概要

  • 病院内に開設されている保育園で、その病院で働いている看護師の子どもを預かる
  • 夜勤の看護師もいるので、朝まで子どもを預かるため夜勤保育士もいる
  • 看護師の子どもという限定的な条件なので、子どもの人数が少ない

・雇用形態

保育士資格を持っていれば、正社員やパートとして働くことができます。

子どもの人数も限られているので、保育士の数もそこまで多くないです。

園長先生との面接に合格すると雇用されます。


・給料面

平均月給20万円前後になります。

また、夜勤になると夜勤手当として1回の夜勤につき5000円の手当が発生するため、手当を含めると、認可保育園の保育士よりも高い給料を得ることが可能です。

パートの時給も1000円前後になります。


・保育士がココで働くメリット

病院内保育所に求められているのは、「病院での勤務中に自分に代わって保育士に子どもの面倒を見てほしい」ということです。

そのため、ほかの保育園に比べて運動会や発表会などの行事をすることが少ないです。

行事の準備などがないので、保育士の心身への負担も少なく、その分業務内容も減るので負担が少なく働くことができます。

⑦「託児所・ベビーホテル」保育士の負担が少ない

・施設概要

  • 自宅の一部で保育をしているところや、商業施設などの建物の一部を借りて保育しているところが多い
  • 短時間のみの預かり保育なども実施している
  • 預かる子どもはいつも同じではなく、その日によって全く違うこともあるが、少人数のみの預かりである

・雇用形態

保育士資格を持っていれば、正社員やパートとして働くことができます。

しかし、個人運営のところも多いので、正社員での雇用をしているところはそれほど多くなく、パートで雇用されることが多いです。


・給料面

正社員の場合、平均月給は良くて16万円です。

パートの場合も時給は900円~1000円と、その場所の時給の最低賃金に近い時給のところが多いです。


・保育士がココで働くメリット

給料面の待遇はあまりよくありませんが、ほかの保育園に比べて業務内容が楽です。

短時間の預かり保育が多く、保育士の業務内容も遊んでいる子どもたちを見守ることが主な業務内容なので、保育計画を立てたり、月案などの書類作成をする手間がありません。

また、子どもの人数が少ないので、ゆったりとしたペースで保育することができます。

さらに、職員数も少ないので、人間関係で悩んで退職してしまった保育士でも、人間関係に捉われずに働くことができます。

その他の保育施設

保育士資格があれば、乳幼児を対象とした施設だけではなく、障害児や小学生を対象とした施設で働くこともできます。

⑧「幼稚園」幼稚園教諭免許があるなら

・施設概要

  • 3歳~5歳までの幼児を預かる
  • 保育園に比べて、子どもを預かる時間が短く、学習面の援助も行う
  • 基本的には1クラスに1人担任

・雇用形態

幼稚園教諭免許が必須で、持っていれば正社員やパートとして働くことができます。

保育士資格だけでは、働くことはできないが、どちらも持っていると、幼稚園教諭免許だけ持っているより就職しやすい場合もあります。


・給料面

保育園同様に、公立と私立によって給料面に差はありますが、保育士と給料面に関してはあまり変わりません。


・ココで働くメリット

幼稚園は、保育園に比べると子どもを預かる時間が短いので、子どもが帰った後は制作の準備などに充てることができます。

また、預かる時間が決まっているので、急な残業などもありません。

また、子どもたちが夏休みなどの長期休暇の際は、同じように職員も長期休暇になるので、まとまった休みを得ることができます。

⑨「認定こども園」幅広い年齢の子どもと関わることができる

・施設概要

  • 0歳~5歳までの子どもを預かる
  • 保育園同様に長時間開所している
  • 幼稚園のように学習支援も行う

・雇用形態

保育士資格が幼稚園教諭免許のどちらかを持っていれば、働くことができます。

しかし、どちらも持っていた方が雇用されやすくなります。

正社員、パートどちらでも働くことができます。


・給料面

平均月収20万円前後のところが多いです。

公立に比べるとやはり給料面では低くなります。

パートの平均時給は1000円前後になります。


・保育士がココで働くメリット

保育士資格しか持っていない保育士の場合、認定こども園で3年以上の実務経験があれば、通常より少ない単位数で幼稚園教諭免許を取得できるという特殊な措置があります。

これを利用し、幼稚園教諭免許も取得することで、保育士としてさらに視野を広げることができます。

⑩「児童養護施設」3~18歳までの幅広い年齢の児童の親代わり

・施設概要・特徴

  • 家族と暮らせない3~18歳の児童が入所する施設
  • 保育士はその児童の親に代わって、養育する
  • 生活面の援助をする

・雇用形態

保育士資格を持っていることで働くことができます。

正職員のみの雇用のところがほとんどになります。


・給料面

平均月収23万円前後のところが多いです。

夜勤手当がつくので、私立保育園などに比べると若干給料が高いです。

また、賞与も高い施設が多いです。


・保育士がココで働くメリット

保育園に比べて、給料が高い点がメリットと言えます。

さらに、制作の準備や行事などもないので、保育計画を毎回考える手間がありません。

⑪「乳児院」家族と暮らせない乳児の保育

・施設概要

  • 家族と暮らせない0歳~2歳の乳児が入所する施設
  • 保育士は親に代わって乳児の養育をする
  • 生活面の援助をする

・雇用形態

保育士資格を持っていれば働くことができます。

正職員のみの雇用です。


・給料面

平均月収23万円前後のところが多く、そこにさらに夜勤手当もつくので保育園勤務の保育士に比べると高い給料を得ることができます。


・保育士がココで働くメリット

0歳~2歳までの乳児のみの保育なので、「乳児だけと関わりたい」という保育士には最適な施設と言えます。

また、入所施設になるので夜勤も伴いますが、その分夜勤手当が出るなど、他の施設よりも高給与であるケースが多いなどメリットも大きいです。

⑫「障害児施設(通所・入所)」障害のある子どもの保育をする

・施設概要・特徴

  • 心身に障害がある子どもを預かる施設
  • 通所型と入所型があり、入所型の方が重度の障害の傾向がある
  • 保育士は、子どもの生活面での援助をする

・雇用形態

保育士資格があることで働くことができます。

正職員、パートの2種類の雇用形態があります。


・給料面

平均月収20万円前後で、そこに夜勤手当がつきます。

総額すると、保育園勤務とあまり変わらない給料になります。


・保育士がココで働くメリット

基本的に、子どもの身の回りの世話などをするので、書類作成などの業務がほとんどありません。

また、保育計画などを立てる必要もないので、書類作成が苦手な保育士にはオススメの施設です。

⑬「学童保育・放課後デイサービス」無資格でも就業可能

・施設概要・特徴

  • 幼稚園や小学校が終わった子どもを保護者に代わって保育する
  • 長期休暇でも子どもを預かる
  • 幼稚園の一部や小学校の一部を借りて保育する

・雇用形態

無資格でも働くことはできますが、保育士資格があれば採用されやすいです。

正職員での雇用もありますが、パート勤務の場合が多いです。


・給料面

正職員の場合、高くても月給20万円ほどでしょう。

パートの場合、最低賃金~時給1000円のところが多いです。


・保育士がココで働くメリット

就業時間が短いので、スキマ時間に働くことができます。

また、制作の準備や書類作成などもなく、基本的に持ち帰り業務はないので、心身的な負担が少なく働くことができます。

あなたにベストな職場を選ぶには?

上記に紹介した保育施設のように、保育士資格や幼稚園教諭免許があれば、保育園や幼稚園だけでではない様々な選択肢があります。

これだけ選択肢が多いと、どれにしようか迷ってしまう方もいると思いますが、1番大切なのは、「あなたが何を1番優先したいか?」です。

各保育施設の特色を理解したうえで保育園を選ぶと、自ずと働きやすいと感じる良い保育園に巡り合うことができるでしょう。

 

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