保育士は体力勝負の仕事なので『年齢を重ねても活躍していけるのか』と不安に思う人も多いです。
そこで考えるのが、体力をあまり必要としない事務職への転職です。
しかし、保育士経験しかなく、MOSなどの事務に役立つ資格も何ももっていないとなると、本当に転職できるのかは疑問です。
ここでは、保育士が異業種への転職成功率を上げる為に、自己PRや志望動機の具体的な書き方について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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【自己PRの書き方・作成のポイント】保育士から異業種への転職
POINT 自分がどれだけ企業で活躍できる人材かをアピール
企業が最も重視するのは『活躍できる人材なのか?』ということ。
ここをしっかりアピールできなければ内定獲得は難しいでしょう。
自己PRの作成のポイントは、
入社後に『やってみたい事』『活かす事の出来る能力』『自分が他人よりも優れている点』
この3点をしっかり抑えて書く必要があります。
応募する企業で自分が活躍できる分野・業務を見つけ、具体的にどのように活躍できるのかをアピールすることが重要なのです。
また、自分の能力・経験の開示するという以外にも、企業側が求めている人材像を抑え、いかに自分がその人材として当てはまっているかとアピールするのも良いです。
企業が欲しい人材とマッチすれば、自然と内定獲得はグッと近づきます。
【自己PR作成の注意点】
注意点としては、『根性があります』『前向きです』など、実績を伴わない抽象的な表現は避けるようにしましょう。
これは、企業側が実績や経験を求めているからです。なので、書くなら
というように、具体的な例を挙げながら記載する方が効果的です。
志望動機の書き方・作成でおさえておくべきポイントは?
志望動機の書く時は以下の3つのポイントをしっかりおさえて作成すると、良い志望動機が作成できるようになります。
POINT1 後ろ向きな言葉を使用しない。使う言葉を選ぶ
(※給与が低いから転職した、休日日数が少なかったなど、前の職場を直接的に悪く言う事)…前の職場での待遇の悪さ(休みが少ない、仕事量が多かった)を素直に訴えると、企業側は『ここに就職した後も同じ様に不満を持ち、すぐに辞めてしまうのでは』と危機感を持ちます。
そういった理由は表に出さず、前向きな理由に差し替えます。
POINT2 その企業しか持っていない特色を取り入れる
…各企業でスローガン、どんな会社にしたいのかという、保育所で例えると保育方針や教育法の様な目指す企業像を持っています。
『有名だから』『お客様に愛されているから』と誰でも言える言葉ではなく、その企業だけが持つ良さ、企業の独自性を取り入れましょう。
POINT3 入った後にどんな人材となりたいか
…入った後に、企業に対して具体的にどんな行動をして貢献をする人材になるのかを書きます。例えば営業であれば、『営業成績の良い先輩の姿勢をどんどん取り入れ、月に〇万円以上の貢献が出来る様に努力します。』など、具体的な数字まで挙げられると良いです。
上記の点を抑えて書くと、転職成功率がぐっと上がります。
では、その点を抑えて具体的に文章にしたらどうなるか次項で見ていきます。
✓事務職正社員への転職を希望する場合
自己PR例文
『私は前職で保育士として〇年働いておりました。様々な境遇で生活する保護者の不安を受け止め必要に応じてアドバイスを行い、日々保育士同士で話し合い連携を取りながら、子ども達に安全かつ安心できる保育を施す事を目指しておりました。その為コミュニケーション能力には自信があり、すぐに職場に溶け込んで、事務職で活躍されている先輩方に倣って現場で即戦力になれる様日々努力します。』
志望動機例文
『私は保育士として〇年働いておりましたが、その間にコミュニケーション能力が鍛えられ、保護者によっての様々な考え方に触れる事が出来、とてもやり甲斐を持って仕事を行っておりました。しかし、保育の仕事をしている中で、もっと自分の可能性を違う分野で試したいと思い、事務職への転職を志望しました。数ある企業の中でも、特に貴社の持つ”お客様への奉仕”の精神に強く感動し、是非私も貴社を支える一員になりたいと思い、事務職として就職した後に役立つパソコンのスキルアップの為に資格取得も行いました。保育士として働いていた際に培った、コミュニケーション能力や、一つの事に諦めず取り組む姿勢を大切に、貴社でも事務職として意欲的に仕事に取り組みたいです。』
✓とにかく保育士を辞めたい人
自己PR例文
『私は保育士として〇年、〇歳児のクラスを担当していました。その中で私が常に意識していたのは、”相手の気持ちに寄り添う事”です。相手の気持ちに寄り添う事で、人間関係を円滑に運ぶ事が出来、自分が何をすべきかの役割も自覚する事が出来ます。どんな職場でも、相手の気持ちに寄り添う気持ちを大切に、早く溶け込んで現場でも活躍できる人材になる努力をする事が出来ます。』
自己PR文では、必ず文末は『です、ます』と締めます。
『~思います』では、行動が伴わないと企業側から判断されるので、使用しません。
また、企業側が重視しているのは長く勤めてくれるかどうかです。その為にも職場の環に溶け込める人材を求めます。
コミュニケーション能力の高さは前面に出した方が企業側からは好印象を持たれます。
志望動機例文
『私は〇年保育士として働いてきましたが、高校生の時からアパレルの仕事に興味を持っていました。現在も毎月雑誌を買い、自分なりにコーディネートを考えたり、色彩コーディネーターの資格なども取って自分なりにファッションについて勉強しておりました。しかし保育士をしている間は、子どもと接する職業なので服装にも制約があり、なかなかファッションを楽しむ事が出来ませんでした。そんな中で、貴社の掲げる”誰でも楽しめるファッションを”というスローガンを基に、幅広い年齢や職業に合わせて楽しめるファッションを造り出すその姿勢に感銘を受け、自分が楽しめず苦しんだ経験も活かしながら、私もその社の一員として、服装に制約の掛かる仕事の人でも楽しめるファッションを世に送り出したいです。』
自分が企業に入る為に努力をしている事を書きます。
資格取得や、自分が企業に入る為に読んだ本の名前など、具体的に書いた方が好印象です。
また、前職を褒め過ぎると何故転職を志したのか、前職のままで良かったのではないかと言われるので、前職で学んだ事に触れるのみに留めて深い話は避けます。
バカ正直に人間関係や給料安くて退職したではダメ
企業側は『長く働いてくれる』『入った後も努力を続ける』人材を求めています。
なので、上司や同僚との人間関係に悩んで。。なんてばか正直に伝えたら、逆に採用が遠のくと思っておいた方が良いでしょう。
採用する側の企業の気持ちを汲み取り、自己PR文でも志望動機でも、採用された後に努力をする前向きな姿勢を持つようにしてください。
保育士は薄給である上に人間関係が複雑です。
辞職理由がそうであっても、素直に言うと企業側からはマイナスイメージを持たれるので、『〇〇な社風を持つ貴社に憧れて』と、その企業でなければいけないという所をアピールしましょう。