保育士の仕事は就職する前のイメージと違って結構ハードで、重い荷物や子どもの抱っこまで、毎日休むことなく体を酷使しなければなりません。
日々、身体を酷使する中で、多くの保育士が”腰痛”に悩まされています。
腰の痛みを抱えていると、業務にも支障をきたすし、何より子どもと楽しく遊ぶこともできません。
でも、仕事がやりにくい、腰が痛んで辛いとは感じていても、だからと言って、そう簡単に保育士の仕事を辞める訳にもいかないのが悩みどころ…
ここでは、そんな腰痛と戦う保育士さんのために、腰痛の改善方法や対処法を詳しく紹介させていただきます。
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なんで保育士は腰痛になりやすいの?
保育士が腰痛を患う一番の原因は、重い荷物を運んだり、子どもの目線に合わせて保育を行うことが多いから。
突然、子どもが背中に覆いかぶさってきたり、抱っこが必要だったりと、とにかく肉体的に過酷な職場なんです。
なので、まだ20代前半と若いのに、ぎっくり腰になった…なんて話もよく耳にします。
また、腰痛だからと言って急に休みをもらったり、シフトを変更できない園も多く、放置したためにヘルニアになったり、腰痛がどんどん悪化していくという悪循環に陥ってしまいます。
そんな保育士の職業病ともいえる腰痛ですが、どうしたら改善できるのでしょうか?
保育士の腰痛の改善方法7選
1.抱っこはしゃがんで持ち上げる
腰を十分下ろしてから持ち上げないと、腰に負担をかけてしまいます。
また、持ち上げてから体を後ろに反らすのも×。
一旦、しゃがんでから抱っこするように心掛けましょう。
2.おむつ替えは交換台を使用する
おむつ交換は前かがみの姿勢になりやすいので、非常に腰を痛めやすいです。
出来ることなら交換台などを利用して負担を軽減するのがベストですが、業務の多い保育士さんにとっては、そんなのやってられないということも多い事と思います。
交換台でなく、おむつ替えを床で行う際は、まずは両膝を広げてしっかり座り、体勢が前かがみにならないように注意しましょう。
3.体を捻らないようにする
小さな子供を相手に食事の介助や座りながらの保育をすると、どうしても不自然に体を捻ってしまいがち・・
頻繁に体を捻ると、体がゆがんで骨盤がずれてしまい、それが腰痛の原因になっている可能性も少なくありません。
面倒だとは思いますが、その都度向きを変えて、まっ直ぐな姿勢を崩さないように介助の姿勢を心がけましょう。
4.腕の力だけで持ち上げない
例えば、トイレの介助など、体から遠い所で子どもを支える際、ついつい腕を伸ばした状態で持ち上げる動作をしてしまいがちですよね。
「ちょっとだけなら大丈夫…」と気を抜いていると、急に腰や背中に大きな負担をかけしまう事も。
身体から遠い距離で物を持ち上げるよりも、自分の体に引き寄せてからしっかり持ち上げることで、腰への負担を少なくする事ができます。
5.抱っこの回数を減らす
未満児の保育に欠かせない抱っこですが、大きくなるにつれて抱っこの回数を減らしていくことも大切です。
保育園の中では幼児が抱っこをせがむ光景も良く見られますが、腰痛で辛い時は我慢してもらうことも仕事をする上では大切です。
抱っこが無理なら、座った状態で膝に乗せるなど工夫してみてはいかがでしょうか?
ちょっとの工夫で、子どもたちの満足度も腰の痛みも良い方向に向いてきますよ。
6.正しい姿勢を意識する
保育士は小さな子どもと関わる機会が多いので、猫背になりやすいのですが、姿勢が悪くなれば、それが直接的な腰痛の原因になってしまっているケースも多いです。
猫背などは普段の生活によるものです。
腰への負担を無くしたいなら、日頃から意識して正しい姿勢を保つことを心掛けてください。
7.コルセットを使用する
どうしても痛みが辛い時には「コルセット」の使用もお勧めです。
コルセットの購入は病院で買うのが確実ですが、時間がない場合はお近くの薬局やネットにも沢山商品が出ているので、自分に合うものを選んでみてください。
※ただ、コルセットをしたからといって、腰痛が治るわけではないので、ひどくなる場合は専門機関への受診をお勧めします。
腰を痛めないための予防をしよう!
腰を痛めた場合は改善や治療が必要ですが、腰痛改善・対策に一番効果が高いとされるのは、日頃からストレッチをしたり、サプリメントを飲んだり、腰痛予防クッションを使用したり、入浴で筋肉をほぐすことを心がけたりと「毎日のケア」が必要不可欠です。
~簡単なストレッチの方法~
腰痛の予防にもっとも効果をもたらすのがストレッチ。
誰でも簡単に短時間でできるので試してみてください。
- ベッドに仰向けに寝て、両膝を立ててリラックスする
- 両膝をくっつけたまま左右10回ほど揺らす
- 徐々に揺らす幅を痛くない程度に広げ10回揺らす
- 足を延ばしてゆっくり深呼吸する
寝る前にこの運動を毎日行うだけで、腰痛になりにくい体を手に入れることが出来ます。
~腰痛予防できるサプリメントもおすすめ~
腰痛を予防するためには、プロテインやアミノ酸などの筋肉に働きかけるサプリメントと代謝を促すB12を含むサプリメントを摂り入れ、体の中から強い筋肉を作るようにするのがおすすめです。
若い子はサプリメントなんてと敬遠される子も多いですが、意外とバカにできませんよ。
セルフケアを中心に紹介しましたが、保育士の業務は過酷なので、無理をすれば悪化するケースも十分に考えられます。
くれぐれも無理をしないように、楽しい保育士ライフを満喫してくださいね!